文化・ライフ

クラブハウス

 東北地方を中心に未曾有の大災害をもたらした東日本大震災から早2年半が経過する。震災直後、東北の多くのゴルフ場でコースはもちろん、クラブハウスなど付帯施設にも甚大な被害を被り、一定期間、営業停止に追い込まれたことは記憶に新しい。しかし、そんな逆境に直面しながらも現在では営業を再開、多くの来場者を集めているゴルフ場も少なくない。

 そこで今回は、女子プロトーナメント「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」が毎年開催されるゴルフ場として知られる、宮城県宮城郡利府町にある利府ゴルフ倶楽部を紹介したい。同GCと言えば2003年に当時アマチュアだった宮里藍が初優勝を果たしたことを記憶しているゴルファーも多いのではないか。今年も9月27~29日まで同トーナメントが開催、激戦が繰り広げられることだろう。

 だが、同GCも震災時は、ティーグラウンドの崩壊、18番グリーンの沈下等、数えれば切りのないほどの被害に見舞われるなど9月の女子プロトーナメントも開催の危機に直面していた。

 しかし、「東北で開催される唯一のプロトーナメントでもあり、一方で、東北ゴルファーの期待を一身に背負っていることも実感していました。厳しい状況下でも何とか開催にこぎ着ければ、復興の原点にもなるのではないか」(川村崇支配人)との強い信念がゴルフ場の早期復旧を実現した背景と言えるだろう。

写真①

 一方、コースだが全体的には林間でフェアウエーが広く、ティーショットを思い切り叩けるというのが第1印象だ。しかし、これが大きな罠だとセカンド地点で気付くことになる。フラットなフェアウエーと思いきや、さすがにチャンピオンコースだけあって、実際は微妙なアンジュレーションが随所に施され、パーオンを簡単に許さない設計となっているのだ。

 川村支配人いわく、「アウトコースは、グリーン・池・バンカーが絶妙に配置されており、ボールの落としどころやキックによっては、ゲーム運びが異なり高い戦略性を要求されます。また、インコースも池が多くティーショットおよびセカンドショットの正確性が攻略のカギとなります」

 名物ホールは15番(写真①)178ヤード(バック)の池越えのショートと18番(写真②)538ヤード(同)のロングを挙げたい。15番はグリーンの傾斜と芝目が池に向かっており、落としどころによっては、池に捕まることは必至。トーナメントでは毎年、15番でドラマが起こることからテレビ中継でも注目してほしい。18番も手ごわい。ツーオンを狙うには池越えが近道だが、成功させるにはレギュラーティーからでも250ヤードのキャリーが必要だ。池を避けフェアウエー左からでもツーオンは狙えるが、花道も狭く、グリーンは3つのガードバンカーが配置されていることから攻略は非常に困難だ。

写真②

 また、今年の7月には練習場(13打席の200ヤード)が改修され使い勝手も向上したことも付け加えておく。

 前述、宮里藍が初優勝した時に3日間帯同したハウスキャディが現在でも在籍している。キャディ付でプレー予約をして運が良ければ、そのハウスキャディによってプロゴルファーの雰囲気を味わえるかもしれない。

 

利府ゴルフ倶楽部

■ 宮城県宮城郡利府町森郷字内の目北3-25
■ 18ホール/パー72/7076ヤード/林間コース
■ アクセス 仙台北部道路・利府しらかし台ICより約2キロ
■ プレー代
 [平日] 12,800円~15,500円
 [休日] 17,500円~20,400円
※ゴルフ場HP 「PGM 利府ゴルフ倶楽部」で検索

関連記事

好評連載

二宮清純のスポーツインサイドアウト

一覧へ

米山公啓の現代医療の真相

一覧へ

見落としやすい薬の副作用

[連載] 現代医療の真相(第19回)

現代医療の真相

[連載] 現代医療の真相(第18回)

肺炎球菌ワクチンから見えるワクチン後進国日本

[連載] 現代医療の真相(第17回)

認知症・徘徊老人を受け入れる街づくり

[連載] 現代医療の真相(第16回)

サプリメント・ブームにもの申す

[連載] 現代医療の真相(第15回)

インフルエンザ予防接種は受けるべきか

吉田たかよしのビジネス脳の作り方

一覧へ

ネット検索の集中力は「独り言」で高まる!

[連載]吉田たかよしのビジネス脳の作り方(第20回)

ビジネス脳の作り方

[連載]吉田たかよしのビジネス脳の作り方(第18回)

人材育成のコツ ~部下の才能を褒めるとダメ人材に育つ~

[連載]吉田たかよしのビジネス脳の作り方(第17回)

株取引の損得は男性ホルモン量で決まる?

[連載]吉田たかよしのビジネス脳の作り方(第16回)

アルツハイマー病は脳の糖尿病!?

ビジネストレンド新着記事

注目企業

一覧へ

刺激を浴びて徹底的に考え抜くことで自らを変革する―― 鎌田英治 グロービス 知命社中代表

「創造と変革」を掲げリーダー教育事業を展開しているグロービス。未来が予見しづらい混迷の時代を迎え、まさに新たな時代を切り拓いていくリーダーが求められている。そのような状況を受けて、グロービスは昨年、新たに執行役員以上に限定したエグゼクティブ向けのプログラム「知命社中」を開設した。[PR]次世代を担う経営リーダ…

ワンストップで手厚くサイトの売却をサポートするサイトマ――中島優太(エベレディア社長)

「支持政党なし」をつくった男のユニークな発想とビジネス――佐野秀光(情報通信ネットワークグループ社長)

新社長登場

一覧へ

「技術立脚の理念の下、付加価値の高い香料を開発します」――高砂香料工業社長 桝村聡

創業から95年、海外に進出してから50年以上たつ国際派企業の高砂香料工業。合成香料では日本最大手であり、国際的にも6%以上のシェアを持つ優良企業だ。100年弱の歴史を持つ高砂香料工業── まず御社の特徴をお聞かせください。桝村 1920年創業ですから、2020年に100周年を迎える香料の専門メーカーです。基本…

桝村 聡

「ネット広告が変わってもクライアント本位の姿勢は変わりません」--バリューコマース社長 香川仁

「最新情報を発信、人と企業の働く環境を良くしていきます」--マンパワーグループ社長 池田匡弥

イノベーターズ

一覧へ

老舗コニャックメゾンがブランド強化で日本市場を深耕――Remy Cointreau Japan代表取締役 宮﨑俊治

フランスの大手高級酒グループ、レミー・コアントロー社の日本法人。18世紀から愛飲されてきた名門コニャックの「レミーマルタン」や世界有数のリキュール「コアントロー」をはじめ、スピリッツやウイスキーなど戦略的なラインアップを日本市場で展開している。同社の宮﨑俊治代表取締役に事業展開について聞いた。 &nbs…

リグナ社長 小澤良介 家具のEC販売から様々な展開へ

内装空間の総合プロデュースで想いをカタチに創り上げる――ユニオンテック社長 大川祐介

大学の挑戦

一覧へ

専門分野に特化した“差別化戦略”で新設大学ながら知名度・ブランド力向上を実現――了徳寺大学・了徳寺健二理事長・学長

2000年設立で、了徳寺大学が母体のグループ法人。医療法人社団了徳寺会をグループ内に持つ。大学名の「了」は悟る、了解する、「徳」は精神の修養により、その身に得た優れた品性、人格を指す。「了徳寺」は人間としての品性、道を論す館の意味を込めた大学名だ。 聞き手=本誌/榎本正義 、写真/佐々木 伸 教育部門と…

大学の挑戦

創立100周年、西南学院大学・K.J.シャフナー学長「世界に貢献しインパクトを与える人材を育てる」〜国際交流・就職支援・インターネット出願〜 

「“STAND BY YOU”のスローガンの下、学生一人ひとりに寄り添う教育を」――中央学院大学・佐藤英明学長

経済界からのお知らせ

最新号のご案内

経済界2018年9月号
[特集]
この夏飲みたい日本の酒

  • ・総論 量から質へ“こだわり”が求められる時代へ
  • ・埼玉・秩父から世界一へ イチローズモルトの奇跡
  • ・家庭でも酒場でもレモンサワーが飲まれる理由
  • ・幕末からよみがえった都心の酒蔵 東京港酒造
  • ・本間哲朗(アプライアンス社社長)
  • ・伊豆で愉しむ野趣なワインと夏の富士
  • ・トップが薦めるこの夏のビール

[Special Interview]

 宮内義彦(オリックス シニア・チェアマン)

 「トップの器以上に会社は大きくならない」

[NEWS REPORT]

◆ヨーロッパに続け! 動き始めた日本の再エネ事業

◆東芝のPC事業を買収し8年ぶりに参入するシャープの勝算

◆日産―ルノー経営統合問題に苦慮するカルロス・ゴーン

◆大阪がエンタメで仕掛けるインバウンドと夜の経済

働きがいのある会社を総力取材

 人材育成企業20

 企業の成長戦略をクローズアップ

ページ上部へ戻る