マネジメント

バフェットとビル・ゲイツ億万長者の金言

 この連載の趣旨は、今は稼ぐ人になっていない人たちが、いかに稼げる人、成功者になれるか、その条件を年収1億円の成功者の流儀を分析して解明していくことにある。

 稼げない人から、とてつもなく稼げる人へ――どうしたら変わることができるか、の追求だ。結局のところ、稼げない人は、稼げない自分を変えていくしかない。私は多くの年収1億円超の富豪たちを観察して、自分を変えるには、

(1)時間の使い方を変える

(2)お金の使い方を変える

(3)付き合う人を変える

 この3条件を満たすしかないと考えている。稼げない時代の生活資源=時間、お金、付き合いを、がらりと総取っ替えするしかないのだ。

 ここで思い出すのは、ビル・ゲイツとウォーレン・バフェットの対談だ。2004年発売のDVD「世界No.1とNo.2の億万長者 世紀の対談」日本経営合理化協会)で、重要なことを発言している。

 バフェットは対談の中で、 「才能のある人々がその能力を発揮できないのは、習慣や性格、考え方が邪魔して合理性を発揮できないからだ」と述べ、ビル・ゲイツは、成功した理由について、「自分よりも優秀な人間と仕事したこと」と述べている。

 この2人の金言は、私が日本の富豪を観察して得た結論と見事に一致している。

 

自分より優秀な人間と仕事を

 バフェットが指摘するのは、習慣が、いかに才能発揮に強く関連するかである。私の観察結果の(1)「時間」、(2)「お金」の使い方というのは、まさに習慣そのものだ。

 間違った時間&お金の使い方という悪習慣を変えない限り、能力を発揮してお金を稼ぐようにはならない。

 特に、ビル・ゲイツの言葉は、稼げない人の対人関係の真逆を表現している。

 つまり、稼げない人というのは、自分より優秀な人と付き合っていないわけだ。

 だから、成功したいならば、私の得た結論の③「付き合う人を総取っ替えする」以外に道はないのである。

 私も人生の師、メンターとして教えを請うのは、「与える人」であると同時に、「自分とは違う、優秀な才能の持ち主であること」を信条にしている。自分とは異なる才能・個性を持ち、かつ優秀な成功者以外から教わることはない。

 ただし、いかに相手が優秀だからといって、もたれかかってはダメだ。理想的な対応は、価値観は共有しながらも、キャラクターの違いをきちんと分かって、その上で教えを自分のものにすることだ。

 

優れた人間を徹底研究する

 これを体現するのが、この連載でおなじみの(株)アースホールディングス國分利治社長への、同社№2である山下誠司さんの対応である。

 山下さんは現在38歳、独立したフランチャイジーの集合体である(株)アースホールディングスの取締役であると同時に、美容店61店舗を展開する(株)サンクチュアリの経営者。同社の年商40億円。

 入社前の年収は180万円。ここから出発し、年収1億円を達成したのは31歳のときだ。入社6年目だった。

 原動力は、優秀なトップ「國分研究」にあったという。

 2人は、価値観は共有するが、キャラクターは全く異なるという関係にある。

 國分さんのキャラは執着心が強く、精神的にも熱い。大所高所からものを見る。片や山下さんは、大らかで物腰もやわらかい。考えも地に足が着いて、緻密だ。

 優秀であり、才能が異なると分かったからこそ、山下さんは徹底的に國分さんを研究した。そうして、考え方、やり方を血肉化したのだ。

 自分より優秀な人間を見つけて吸収することが、成功の近道であるという典型だ。

 

[今号の流儀]

稼げない人は、付き合う人を総取っ替えしなさい。

関連記事

好評連載

銀行交渉術の裏ワザ

一覧へ

融資における金利固定化(金利スワップ)の方法

[連載] 銀行交渉術の裏ワザ(第20回)

銀行交渉術の裏ワザ

[連載] 銀行交渉術の裏ワザ(第19回)

定期的に銀行と接触を持つ方法

[連載] 銀行交渉術の裏ワザ(第18回)

メーン銀行との付き合い方

[連載] 銀行交渉術の裏ワザ(第17回)

金利引き上げの口実とその対処法

[連載] 銀行交渉術の裏ワザ(第16回)

融資は決算書と日常取引に大きく影響を受ける

元榮太一郎の企業法務教室

一覧へ

社内メールの管理方法

[連載]元榮太一郎の企業法務教室(第20回)

企業法務教室

[連載]元榮太一郎の企業法務教室(第19回)

タカタ事件に学ぶ 不祥事対応

[連載] 元榮太一郎の企業法務教室(第18回)

「ブラック企業」という評価の考察

[連載] 元榮太一郎の企業法務教室(第17回)

コミュニケーション・ツールを使った取締役会の適法性

[連載] 元榮太一郎の企業法務教室(第16回)

女性の出産と雇用の問題

本郷孔洋の税務・会計心得帳

一覧へ

税務は人生のごとく「結ばれたり、離れたり」

[連載] 税務・会計心得帳(最終回)

税務・会計心得帳

[連載] 税務・会計心得帳(第18回)

グループ法人税制の勘どころ

[連載] 税務・会計心得帳(第17回)

自己信託のススメ

[連載] 税務・会計心得帳(第16回)

所得税の節税ポイント

[連載] 税務・会計心得帳(第15回)

固定資産税の取り戻し方

子育てに学ぶ人材育成

一覧へ

意欲不足が気になる社員の指導法

[連載] 子どもに学ぶ人材マネジメント(第20回)

子どもに学ぶ人材マネジメント

[連載] 子どもに学ぶ人材マネジメント(第19回)

子育てで重要な「言葉」とは?

[連載] 子どもに学ぶ人材マネジメント(第18回)

女性社員を上手く育成することで企業を強くする

[連載] 子どもに学ぶ人材マネジメント(第17回)

部下の感情とどうつきあうか

[連載] 子どもに学ぶ人材マネジメント(第16回)

“将来有望”な社員の育て方

ビジネストレンド新着記事

注目企業

一覧へ

刺激を浴びて徹底的に考え抜くことで自らを変革する―― 鎌田英治 グロービス 知命社中代表

「創造と変革」を掲げリーダー教育事業を展開しているグロービス。未来が予見しづらい混迷の時代を迎え、まさに新たな時代を切り拓いていくリーダーが求められている。そのような状況を受けて、グロービスは昨年、新たに執行役員以上に限定したエグゼクティブ向けのプログラム「知命社中」を開設した。[PR]次世代を担う経営リーダ…

ワンストップで手厚くサイトの売却をサポート――中島優太(エベレディア社長)

「支持政党なし」をつくった男のユニークな発想とビジネス――佐野秀光(情報通信ネットワークグループ社長)

新社長登場

一覧へ

「技術立脚の理念の下、付加価値の高い香料を開発します」――高砂香料工業社長 桝村聡

創業から95年、海外に進出してから50年以上たつ国際派企業の高砂香料工業。合成香料では日本最大手であり、国際的にも6%以上のシェアを持つ優良企業だ。 100年弱の歴史を持つ合成香料のトップメーカー ── まず御社の特徴をお聞かせください。 桝村 1920年創業ですから、2020年に100周年を迎える…

桝村 聡

「ネット広告が変わってもクライアント本位の姿勢は変わりません」--バリューコマース社長 香川仁

「最新情報を発信、人と企業の働く環境を良くしていきます」--マンパワーグループ社長 池田匡弥

イノベーターズ

一覧へ

老舗コニャックメゾンがブランド強化で日本市場を深耕――Remy Cointreau Japan代表取締役 宮﨑俊治

フランスの大手高級酒グループ、レミー・コアントロー社の日本法人。18世紀から愛飲されてきた名門コニャックの「レミーマルタン」や世界有数のリキュール「コアントロー」をはじめ、スピリッツやウイスキーなど戦略的なラインアップを日本市場で展開している。同社の宮﨑俊治代表取締役に事業展開について聞いた。 &nbs…

デザイナーズ家具のEC販売で業界の“常識打破”に挑戦――リグナ社長 小澤良介

内装空間の総合プロデュースで想いをカタチに創り上げる――ユニオンテック社長 大川祐介

大学の挑戦

一覧へ

専門分野に特化した“差別化戦略”で新設大学ながら知名度・ブランド力向上を実現――了徳寺大学・了徳寺健二理事長・学長

2000年設立で、了徳寺大学が母体のグループ法人。医療法人社団了徳寺会をグループ内に持つ。大学名の「了」は悟る、了解する、「徳」は精神の修養により、その身に得た優れた品性、人格を指す。「了徳寺」は人間としての品性、道を論す館の意味を込めた大学名だ。 聞き手=本誌/榎本正義 、写真/佐々木 伸 教育部門と…

大学の挑戦

創立100周年を控えて「世界に貢献し、インパクトを与える人」の育成に努めます――西南学院大学・K.J.シャフナー学長

「“STAND BY YOU”のスローガンの下、学生一人ひとりに寄り添う教育を」――中央学院大学・佐藤英明学長

企業eye

一覧へ

不動産の現場から生産緑地の将来活用をサポートする――ホンダ商事

ホンダ商事は商業施設や宿泊施設の売買仲介、テナントリーシングを手掛けている。本田和之社長は顧客のニーズを探り最適な有効活用を提案。不動産の現場から、生産緑地の将来活用など社会問題の解決にも取り組む。── 事業の概要について。本田 当社は商業施設やホテル、旅館の売買・賃貸仲介(テナントリーシング)を…

企業eye

社員の人間力を武器に5期連続増収を果たす投資用不動産会社――パートナーズ

クラウドソーシングを活用した動画制作やオンライン動画制作プラットフォームを提供――Crevo

経済界からのお知らせ

最新号のご案内

経済界2018年7月号
[特集]
社会課題で儲ける!

  • ・総論 グローバリズムとどう折り合いをつけるのか
  • ・なぜ、よしもとは社会課題と向き合うのか 大﨑 洋(吉本興業共同代表取締役CEO)
  • ・茶葉から茶殻までバリューチェーン全体で価値を創造する 笹谷秀光(伊藤園顧問)
  • ・持続可能な経営は、持続可能な地域が支えている キリンホールディングス
  • ・人生100年時代の健康問題に取り組む ファンケル
  • ・世の中に貢献する中で商売を広げていく ヤマト運輸
  • ・社会課題を解決する金融モデルは、懐かしい過去に学ぶべき 吉澤保幸 場所文化フォーラム名誉理事

[Special Interview]

 芳井敬一(大和ハウス工業社長)

 創業のDNAに立ち戻り、オーナーの教えを伝承・実践

[NEWS REPORT]

◆史上最高益でも原価低減 豊田章男の「原点回帰」

◆成長戦略再考を迫られた富士通の苦境

◆市場規模はバブル前に逆戻り 規模より知恵を問われるビール商戦

◆7兆円M&Aを仕掛けた武田薬品の野望とリスク

[特集2]

 オフィス革命 仕事場を変える、働き方が変わる

ページ上部へ戻る