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アオイゼミが目指す教育産業のIT革命(前編)--石井貴基(葵社長)

金の卵発掘プロジェクト

「金の卵発掘プロジェクト」とは将来の日本経済を背負って立つ人材を発掘し、日本を元気にするためのビジネスプランコンテスト。本連載では2013年の選考会で審査委員特別賞を受賞した企業について紹介していく。
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教育費負担の重さに疑問を持つ

石井貴基

石井貴基(いしい・たかき)
1984年北海道札幌市生まれ。福島大学経済学部卒業後、リクルート(現・リクルートHD)に入社。11年にソニー生命保険に転職し、ファイナンシャルプランナーとして地方のあらゆる世帯の家計コンサルティングを行う。その際、悪化する地方の経済状況と家計における教育費の高さに課題を感じ、12年3月に上京。株式会社葵を創業し、誰でも無料で学べる中学生向けオンライン学習塾アオイゼミをリリース。14年から高校講座も開設。

 私は1984年北海道札幌市で生まれ、小学校・中学校は地元でしたが、高校は地元を離れ、函館ラ・サール高校に進学することになりました。

 高校1年生から親元を離れての寮生活、加えてその寮では1年間「100人部屋」と呼ばれる軍隊さながらの集団生活を行うことになったのです。100人の同級生と四六時中一緒に生活していると、嫌でも「自分はどういう人間で、何ができるのか」ということを考えます。また、自分と他人は違う人間であり、その上で社会の中で生きていかなければならないことを考えさせられたのは貴重な体験でした。

 高校卒業後、1年間の浪人時代を経て福島大学経済学部に入学しました。大学時代は「自分で何かを作り出したい」という想いから大学生向けのフリーペーパーを創業し、地元の大学生を地元の商店街に送客する事業を興しました。多くの仲間たちに支えられ、最後は後輩に引き継げるまで成長し私にとって最初の起業体験を積むことができました。

 大学卒業後は「一度は大企業に入って、社内の仕組み・マネジメントを経験したい」という考えから新卒でリクルート社に入社。

 2年ほど勤めた後、ソニー生命保険に転職。生命保険の営業兼ファイナンシャルプランナーとして第2のキャリアを歩み始めました。

 生命保険は一般的に加入者がお亡くなりになったとき、ご遺族の生活を守るために保険金が支払われるものですが、ソニー生命の場合、その保険金の補償額がどれくらい必要なのかを算出するためのプロセスがあります。

 お客さまから家計の収支状況をヒアリングし、現在から将来に至るまでのキャッシュフローを見てコンサルティングを行います。そして、ニーズを満たす生命商品をご案内するというプロセスでした。

 そこで気が付いたことは、どの世帯でも「子どもの教育費」の負担が非常に重いということです。他の衣食住にまつわるものはデフレやインターネットの普及の影響を受けて値段が下がりつつあるのに、なぜ教育費だけは値段が下がらないのか。この疑問が、私がアオイゼミを創業するきっかけになりました。

 

学習環境にネットインフラを

0520_20140527_GoldenEgg_01 学習塾は、人が人にものを教えるという性質上、「教室のテナント代」「講師の人件費」のスケールメリットに限界があり、価格が安くなりづらい土壌があります。既存のビジネスモデルでは、教育費の負担を減らすことは難しく思えました。そこで私はインターネットという全く新しいインフラに注目しました。

 ビジネスモデルを考えていた2011年、ニコニコ生放送やユーストリーム等のインターネット生放送サイトも、多くのユーザーが利用するサービスに成長していました。

 インターネットでもリアルタイムでコミュニケーションが行える。「これを生かせば、ネットでも学習塾と同じような講師と生徒の対話ができるのではないか」と感じました。

 さらにネット学習塾では「教室のテナント代」「講師の人件費」のスケールメリットの恩恵を受けられるので、1人当たりの負担コストは非常に安くなります。青少年のインターネット利用が当たり前になるという時流を追い風に、私は今までに無かった全く新しい学習塾をインターネット上につくろうと思い12年に起業しました。

 ミッションは「高品質な教育サービスを、圧倒的な低価格で提供する」ことです。「オンライン学習塾」という全く新しい学び方で、日本の教育産業にイノベーションを起こしたいと思っています。

 
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