政治・経済

「産地はどこ」は、既に重要な問題

《香港》

 日本の農水産物・食品の輸出額の第1位22・7%を占める香港。フリーポートであるため、日本の物も入りやすい。中でも日本の物を積極的に売るヤフー香港のサイトをのぞいてみると、まず、目に入ってきたのは「夕張メロン」。ほかにも、日本で人気の品々が並ぶ。「ロイズチョコレート」や「八海山」の大吟醸、「比内地鶏のラーメン」など、品揃えも日本のサイトと遜色ない。ちなみに夕張メロンは特別価格のようで、一玉330香港㌦で販売、日本円にすれば4300円ほど、これは日本で買うよりも安いのではないだろうか。面白いのは、「夕張は寒暖差が大きく、水はけの良い土地で……」と、産地や味の説明や保存方法まで詳しく教えてくれる。また、「日本直送」というのも売りになっているようで大きくアピールされている。実は、ヤフー香港と日本のヤマトグループはタイアップを行っており、ヤマトは品物を運ぶだけでなく、通関の書類作成から決済まで幅広くサポートしている。

 また、日本の大手インターネットショッピングモールの「楽天市場」の海外販売サービス「Rakuten Global Market」でも、昨年1月から、香港の現地ユーザー向け日本のプレミアム生鮮食品を購入できる「美食日本」を開始。海産物やフルーツ、お酒を提供している。やはり、顧客は富裕層のようだ。

《台湾》

 最後に、日本の輸出額の多さで香港に次いで2位の台湾。中でも台北は食のみならず、ドラマや音楽など、日本の物は割と簡単に手に入る。

 台北にある高級日本料理店に食材の調達について聞くと、鮮魚は現地で調達したものと日本からの輸入品の両方を使用しているとのこと。しかし天ぷらに使う小魚や野菜などは日本のものが多い。種によっては日本でしか手に入らないのかもしれない。

 一方、味に関しては、日本と同じ味かと思いきや、その国に合わせて塩分、甘み、出汁など調整している。ただ、調味料は極力日本の物を使うようにしているようで、現地の調味料や香辛料は控えているそうだ。最後に、日本のどこの産地が人気か聞くと、一番は北海道産。食材は、タラバ蟹、生うに、サケ、アワビなどが特に好まれると話してくれた。

 パルマ産のハムやブルゴーニュのワインのように、丹波の松茸や大間のマグロといったリクエストが海外でも聞かれる日が近いのかもしれない。

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