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日本郵政本社

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町田徹氏に恐れる日本郵政と今後

 5月9日に発表されたゆうちょ銀行の社外取締役候補を見た日本郵政グループの社員は驚いた。6月25日の株主総会で選出される社外取締役候補4人の中に、経済ジャーナリスト町田徹氏の名前があったからだ。

 町田氏と言えば、日本経済新聞出身で、NTT、東京電力、日本航空など巨大企業の問題を鋭く突いた著作が多い豪腕ジャーナリスト。その矛先は政治に翻弄された日本郵政民営化の混乱にも向けられ、『日本郵政 解き放たれた「巨人」』の労作もある。

 2009年には当時の西川善文・日本郵政社長が町田氏の「かんぽの宿」など不透明な収支を突いた雑誌記事に対して内容証明書を送付して圧力をかけたこともあったが、逆に日本郵政経営陣が国会でやり玉にあげられるなど、日本郵政とのバトルも展開。経営陣が事実上総入れ替えされたとはいえ、現在も町田氏の調査報道の執拗さに辟易とする日本郵政グループ社員は少なくない。

 ある日本郵政の中堅社員は9日、知り合いの幹部に電話をかけまくった。「この社外取締役は誰が推薦したんですか」。またある日本郵便の社員は「これ、ホントなの?」と呆れた。町田氏がゆうちょ銀の社外取締役に選任される話は9日中にグループ内に知れわたった。

 敵の敵は味方--日本郵政に西室泰三社長を据え民営化、株式上場を急ぐ官邸の意向が働いたとのうわさもあるが、ゆうちょ銀の経営会議で、町田氏が経営陣に耳の痛い指摘を行うことは想像に難くない。ただ、問題もある。町田氏がいくら問題点を指摘しても、ガバナンスが発揮されるとは限らないからだ。社外取締役の発言が経営に反映するかどうか、日本郵政の後に上場が予定されているゆうちょ銀のガバナンスが問われることになりそうだ。

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