文化・ライフ

アイメイクでドライアイになるケースが急増中!?

 一般的によく知られているドライアイの原因といえば、長時間のパソコンなどの画面を凝視することによるまばたきの減少、コンタクトレンズの長期・長時間装用、エアコンなどによる空気の乾燥などだろう。だが、ドライアイの原因は実にさまざまだ。

 そもそも、健康な目の表面は涙のカーテンで覆われ守られていて、まばたきのたびに新しい涙が供給され、古い涙は排出される。ドライアイは、何らかの理由で涙の量が減ったり、涙の質が変化したりして涙のカーテンに異常が起き、目の表面の健康が損なわれる疾患だが、涙は身体や心の状態に影響されやすい。

 例えば、たとえ若く健康な人でも、夜間は涙の基礎分泌が減少するため、夜型の生活はドライアイを招く要因になりかねない。また、涙は副交感神経に支配されているため、ストレスの多い状態が続いても減少しやすく、涙の成分も影響を受ける。他にも、食生活の偏りや運動不足の影響も指摘されている。ともかく、現代人の生活には、ドライアイになる要因があふれているのだ。

 最近ではさらに、アイメイクが引き金となってドライアイになったり、ドライアイを悪化させるケースも増えている。

 女性たちの間では、目ヂカラアップといって、まつ毛の生え際ギリギリにアイラインを引いたり、つけまつ毛やマスカラをつけるメイクが流行しているが、実は思わぬ落とし穴がある。

 まつ毛の生え際にはマイボーム腺と呼ばれる小さな穴があり、ここから目の乾燥を防ぐために必要な脂質が分泌されている。そのため、アイラインなどの油成分によってマイボーム腺の開口部がふさがれてしまったり、メイク落としが不十分で不衛生な状態になると、ドライアイやまぶたの炎症などの原因になってしまうのだ。

 メイクをしない男性も、安心してはいられない。まめに洗顔していても、まつ毛の生え際まで意識して洗っている人はそれほど多くないのではないだろうか? 昨今では、目元の汚れが原因で、そこに「デモデックス」という顔に常在しているダニが棲みついて炎症を悪化させるケースも増えているのだ。

まつ毛にも顔ダニが棲んでドライアイの原因に

「ダニ!?」とビックリする人もいるかもしれないが、顔ダニは、ほとんどの人の顔の皮脂腺などに生息している目に見えないほど微小なダニで、普通に洗顔をして清潔を保っていれば比較的無害だ。

 ただし、生息密度が増すとニキビなどの炎症性疾患の原因になる場合があるし、まつ毛の生え際で繁殖すれば、知らず知らずのうちにドライアイなどの症状を引き起こしてしまう。

まつげの根元を洗う日本初のリッドハイジーン専用商品「アイシャンプー」。アマゾンおよび一部クリニックで発売中

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 そこで、注目していただきたいのが、マイボーム腺に詰まった汚れや皮脂をしっかり洗浄し、目元を清潔に保つケア「リッドハイジーン」だ。

 これまでも、クリニックなどではドライアイの患者さまに眼科医が習慣的なリッドハイジーンを推奨してきたが、日本では、まだ誰もが安心して使用できる専用クレンジング料が販売されていないというのが実情だった。

 しかしこの夏、ようやく日本でもリッドハイジーン専用商品が発売された。これは、涙の組成に近い成分でできたクレンジング料なので、目にしみず、目に負担をかけることなく、マイボーム腺に詰まった皮脂や汚れを落とすことができる。

 洗髪だって、髪の毛だけでなく頭皮や毛穴の汚れまでシャンプーですっきり落とすことが重要なように、まつ毛も根本やマイボーム腺に詰まった汚れをしっかり落とすことが大切なのだ。

 ここ十数年で、ドライアイの治療法は飛躍的に進歩してきた。以前は単にうるおいを補給するしかなかったが、現在では、生活習慣の改善や点眼、涙の排水溝である涙点をふさぐ「涙点プラグ」など、適切なケアをすれば快適な生活を送ることができるようになってきた。

 さらに、最近ではEPA、DHAなどの不飽和脂肪酸や抗酸化物質などを食事やサプリメントで摂取することでドライアイを予防・改善しようという考え方も注目されている。

 だが、今後はぜひそこに、まつ毛の根本を洗う「リッドハイジーン」も加えよう!

 アイメイクを重視している女性はもちろん、男女を問わずドライアイに悩んでいる方、ドライアイを予防したい方にもぜひおすすめしたい新習慣だ。

★今月のテイクホームメッセージ★

 ドライアイを防ぐ新習慣、リッドハイジーンを始めよう!

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