政治・経済

20130716_33_02 フランスのタイヤメーカー「ミシュラン」が出版するフランス語の旅行ガイド『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』(フランス語版改訂第3版)が、2月18日にフランスで発売されている。

 今回の改訂にあたり、『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』の編集者とライターたちは、日本政府観光局の協力を得ながら、掲載情報の更新やコラムなどの情報ページを増補した。新たに鎌倉が「わざわざ旅行する価値がある」を意味する三ツ星の仲間入りをした。また「近くにいれば寄り道をして訪れるべき場所」を意味する二ツ星として新たに掲載されたのは、昨年オープンした東京スカイツリーのほか、三浦半島、城ヶ島、天橋立、丹後の景観、城崎温泉が加わった。

 1926年にブルターニュ編が刊行されて以来、80年以上の歴史を持つミシュラン・グリーンガイドには、好奇心に満ちた旅行者たちが、訪れる土地をよりよく理解し、充実した旅を楽しめるような情報が掲載されている。掲載地は旅行者へのお薦め度という観点で、星なしから三ツ星まで分類される。この評価はミシュラン・グリーンガイド独自の9つの基準によって決められている。『ミシュラン・グリーンガイド』コレクションは、現在360種類のガイドが計10カ国語で展開されている。

 森田哲史・日本ミシュランタイヤ社長室長・広報部長に、ミシュラン・グリーンガイドの特徴や日本の売り方のツボなどを聞いた。

森田哲史(日本ミシュランタイヤ 社長室長・広報部長)

森田哲史(日本ミシュランタイヤ 社長室長・広報部長)

 日本の旅行ガイドブックは、名所旧跡だけでなく、買い物や食べ物屋さんの情報も写真付きで紹介しています。日本を含めたアジアの旅行者の特長は、ガイドブックの写真と同じところへ行って写真を撮る確認の旅という印象を持っています。しかし、ミシュラン・グリーンガイドはほとんどが文章で、写真は少ないです。これを読むことでその土地のイメージを膨らませ、自分を投影させるのです。街の成り立ちの歴史や、背景となる文化などを重要視する。写真でイメージを固定されるのを嫌います。

 日本はヨーロッパの人にとって魅力的な国ではありますが、来るためのハードルが高い。費用も掛かるし、言葉の不安もある。食べ物もおいしいし安全だということは分かっていても、イメージしにくいのでしょう。

 私は日本に来たミシュラン・グリーンガイドの調査員に同行しましたが、いい観光地があっても、行くまでに英語の表記がなかったり、私鉄への乗り換えが分かりにくかったりで、掲載を諦めたところもあります。

 逆に、高野山にはスイス人の修行僧がいて、日本の仏教、日本人の持つ宗教観などを現地で聞けると評判になり、地元に帰った旅行者が口コミで広め、人気スポットになっているようです。成田山にも日本人で外国人向けにガイドをしている人がいますが、場所柄、パイロットやキャビンアテンダントなどから英語を学んだそうで、外国人にうける日本のツボを心得ている。外国人への訴え方は、ちょっとしたコツが必要です。

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