いくま・つとむ

いくま・つとむ ──1967年生まれ。92年早稲田大学卒業後、伊藤忠商事入社。2003年デル入社を経て05年リヴァンプに入社。同社の新規事業としてウォーターダイレクト創業に携わり07年取締役に就任。09年代表取締役社長、11年代表取締役執行役員社長就任(現任)。

 長らく「水と安全はタダ」といわれてきた日本だが、近年は宅配水ビジネスが元気だ。特に2011年の東日本大震災以降は安心・安全な水へのニーズが急速に高まっている。

 「震災以降、消費者の水に対する意識が大きく変わりました。当社としても、一つの社会インフラとして評価されると同時に、安心・安全な水をしっかりとお届けしなくては、とあらためて痛感させられました」と語るのは、「クリティア」ブランドのミネラルウォーター宅配事業で急成長するウォーターダイレクトの伊久間努社長だ。業界では後発ながらも、試行錯誤を繰り返した上で確立した独自のビジネスを武器にシェアを伸ばしている。

 その大きな特長は、PET製ワンウェイボトルの採用だ。使い切りタイプで回収する必要がないため、流通網として宅配便を活用することが可能になった。

 「曜日・時間帯指定をはじめ、宅配便並みに高いクオリティーの流通を自社で構築するのは困難です。ならば、流通は外部に任せて、それ以外の面を磨くことに集中しました」

 その言葉通り、水そのものの品質には大いにこだわっている。富士山の地下約200メートルから汲み上げた豊富なミネラルを含む天然水を非加熱処理することで、天然の美味しさをそのまま家庭に届けている。

 また、販売面でも法人需要を重視する競合他社とは異なり、家庭向けにターゲットを絞っている。創業当初こそ苦戦したものの、当時はまだ珍しかった家電量販店やショッピングセンターでのデモンストレーション販売をきっかけに、一気に契約数を伸ばしたという。

 「2020年に売り上げ1千億円を目指しています」という伊久間社長、既に進出済みの台湾に加えたさらなる海外展開、また新規事業なども視野に入れながら、大きな目標の達成に向けて日々邁進している。

ハイセンスなウォーターサーバーも販売

エレクトロニクス家電ブランド「amadana」とのコラボレーションによるハイセンスなウォーターサーバーも販売。家庭のリビングにもマッチするデザインで人気を集める

富士山に登頂

2011年7月、社内有志とともに富士山に登頂

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 「守りに入らず攻め続けるためにスバルへの社名変更を決断した」

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 手嶋龍一(作家、ジャーナリスト)

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