「ローコスト・ロークオリティー」だった土地付きアパートを「ローコスト・ハイクオリティー」に。カギは「クラウド」を活用した“在庫なし”ビジネスモデル。ネット集客で大幅なコストカットと、いろいろなデータを一元管理し、高度な予測を行うDMP(データ・マネジメント・プラットフォーム)を駆使して情報と顧客のマッチングを目指している。

 

 アパートオーナーになりたいユーザーと全国の優良な土地情報を、クラウドソーシングによってマッチングし、投資用アパートの建築販売を行っている。

 従来の投資用不動産会社は、不動産業者などから土地を購入して建物を建築し、オーナーに提供する。このため物件は顧客の細かな要望にはほぼ応えられない“規格品”にならざるを得ない。売り上げの半分くらいの在庫を持ち、これが売れたらその資金を投資に回すので、借入金がかさみ、“自転車操業”で走り続けないと会社がもたない。

 しかし、インベスターズクラウドにあるのは情報だけで、在庫は持たない身軽な経営だ。

 「全国10都市で、駅から徒歩10~15分以内の土地に1棟アパートを建てて販売しています。1棟として同じものがなく、すべて人気のあるロフト付きのデザイナーズ・アパートです。在庫なしのモデルは不動産取得税など諸費用が掛からず、5~10%安く仕入れられる。ローコスト・ロークオリティーだった土地付きアパートを、ローコスト・ハイクオリティーに大転換させることができました」

 投資家は、同社独自のアパート仕様「CRASTINE(クラスティーネ)」シリーズ9種類からデザインを選ぶ。主要構造材は水分25%以下の乾燥材を使用する。10年間の瑕疵担保責任保険と地盤保証付き。入居日から40日間以上空室がある場合、入居が決まるまで無制限で空室分の家賃を保証し、滞納家賃も3カ月分まで保証する。

 「アパート経営は初めてでも、土地を所有していなくても、年収1千万円以上であれば、自己資金が1割ほどでアパートのオーナーになれます」

 会社設立は2006年1月だが、ビジネスモデルがブレークするまで3年を要した。完成物件がないため、なかなか受け入れてもらえなかったのだ。しかし、設立6年となる12年に売り上げ100億円を突破し、13年は138億3700万円と、投資用アパート販売会社では大手の一角を占めるようになった。家具ブランド「ジャーナル スタンダード ファーニチャー」とコラボしたデザインアパートも、新しいアパート経営のスタイルとして注目されている。

 「ほかにも現在検討中のブランドが複数あります。ITで不動産をカッコよくしていきたい」

 凝り固まった不動産業界に、今、ITの新風が吹きこんでいる。

 

インベスターズクラウド
http://www.e-inv.co.jp

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