歯科医院に特化した経営コンサルティングと歯科医院活性化を実現する「歯科医院地域一番実践会」を主宰。半径3キロ以内はコンサル依頼を受けないなど、歯科医院の現場に密着した経営コンサルで、クライアント数は約200と、この分野トップ。「夫婦経営研究所」も立ち上げ、夫婦経営の正しいやり方と考え方も広める。

 

 歯科医院への経営コンサルティング業務と、地域一番を目指す志の高い歯科医を対象とする「歯科医院地域一番実践会」などのセミナーを実施している。

 岩渕龍正氏は大学卒業後、船井総合研究所(現船井総研ホールディングス)に入社し、旅館のコンサルティングチームで修業後、歯科医院活性化プロジェクトチームを立ち上げ、数多くの歯科医院を地域一番に成長させて社長賞を受賞する。2005年独立し、父親が創業した経営戦略研究所社長に就任。独立とほぼ同時に出版した『歯科医院地域一番実践プロジェクト』は約1万部ヒットし、勢いがついた。

 「前職で上司から、新しいコンサルティング分野はないかと言われて始めた5つくらいの中に、たまたま歯科医院がありました。始めてみると、歯科医院は全国に6万5千軒あり、患者さんも減少していて、コンサルティングニーズがあることが分かりました。先行事例がないので、試行錯誤で独自のコンサルティングを作っていきました」

 その方法は、まずセミナーを開催して必要な情報を与え、さらに興味を抱いた歯科医を対象にした集中セミナーを実施する。信頼関係をしっかり構築した後に、依頼があればコンサルティングを行う“農耕型”だ。開始180日で医業収入が3500万円アップ、九州の島なのに自費収入が月200万円など、続々と“地域一番医院”を作り上げることに成功している。

 「現在、クライアントの歯科医院は約200軒です。地域密着の仕事なので、半径3キロ以内にある他院はお断りし、30軒くらいお待ちいただいています」

 今後も歯科医院コンサルティングで、さらに100軒くらいは顧客を伸ばせそうだと言う。この秋には自身が社長で妻の泉さんが取締役の「夫婦経営研究所」も立ち上げ、“夫婦経営”の正しいやり方と考え方を広く世の中に伝えて行く活動も開始した。

 「夫婦で一緒に会社をやっているから夫婦経営? 自己流や思い付きではうまくいきません。妻が経営者として育ち、右腕になっている状態が本当の夫婦経営」と岩渕氏。5年間は全力で経営に取り組み、妻に教育投資をして、夫婦の役割分担を、といった「夫婦設計図」を作ることが大事とのこと。傍らで、「夫婦経営をするなら、夫はお金の面で隠し事をしてはダメ」と泉さん。なかなか社長の右腕が育たない中小企業にとって、妻は最強の支えになるはずだ。

 

経営戦略研究所社長
http://www.consuldent.jp http://fufuseiko.com/

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