小学校1年からプログラミングを独学でやってきたという本田氏。デスクの上には、仕事で使うパソコンの横に、ひときわ目を引くDJコントローラーも

小学校1年からプログラミングを独学でやってきたという本田氏。デスクの上には、仕事で使うパソコンの横に、ひときわ目を引くDJコントローラーも

 近年、世界中で大きな盛り上がりを見せているアドテクノロジー(ネット広告における配信技術や広告流通の技術)分野で、ひときわ注目を集めているフリークアウト。同社はRTB(リアルタイム入札)でインターネット広告枠を買い付けるDSP(デマンドサイドプラットフォーム)を国内で初めて立ち上げ急成長している。顧客の広告主は、通信キャリアや大手航空会社などをはじめ約1千社、アカウント数は5千超。創業から3年9カ月で上場を果たした。

 「マーケターは、適切な人に、適切なタイミングで、適切なメッセージを送りたいと考えていらっしゃいます。これまでのマスマーケティングではできなかったこの問題を、当社はテクノロジーで解決しています」

 RTBには、広告主側に入札のプラットフォームを提供するベンダーと、媒体側にプラットフォームを提供するベンダーがあり、フリークアウトは前者の事業者だ。ネット利用者があるサイトを閲覧した際に、年齢や趣味・嗜好などの属性を瞬時に分析。サイト上の広告枠で広告主があらかじめ登録した条件をもとに競売・入札し、その嗜好に合致した広告を配信する。ネット利用者のサイト訪問後の分析から配信までは0・1秒を切る。

 

社内には巨大なプールを模したフロアも。こうした“遊び”の空間も柔軟な発想を生み出すのに一役買っている

社内には巨大なプールを模したフロアも。こうした“遊び”の空間も柔軟な発想を生み出すのに一役買っている

「インターネット広告はPCからモバイルに広がり、次は屋外広告やイベント、デジタルサイネージ(ネットワーク化された電子看板)なども対象になっていくと思います。このときにもテクノロジーで尖がっていれば、企業のニーズを解決する手段がいろいろあるはずです」

 創業当初からフリークアウトは仕組みづくりにも注力しており、プラットフォーマーとしての強みを発揮できる場はさらに広がりを見せそうだ。今後は、北米やアジアでの事業展開を加速させる。既に2012年から13年にかけてニューヨークやシンガポールに子会社を設立している。米国で始まったDSPは、フリークアウトによって日本で独自の進化を
遂げつつある。

本田氏はピアノをベースに、ギターやドラムなど「音の出るものは何でも」好きという。ブレイナー社を売却後、妻に「1つだけ贅沢をしてもいい?」とお願いし、スタインウェイのグランドピアノを購入したという

本田氏はピアノをベースに、ギターやドラムなど「音の出るものは何でも」好きという。ブレイナー社を売却後、妻に「1つだけ贅沢をしてもいい?」とお願いし、スタインウェイのグランドピアノを購入したという

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 手嶋龍一(作家、ジャーナリスト)

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