人間の成長に欠かせない習慣をまとめた「7つの習慣(R)」。このベストセラーを基にした独自のビジネス研修と、ビジネススキルを向上させるコンサルティング事業はユニークで注目を集めている。

安河内 亮

代表取締役社長
安河内 亮(やすこうち・りょう)
1980年福岡県生まれ。2003年ベンチャー・リンクに入社し、大手小売チェーン、外食チェーンのコンサルティングに従事。その後、人財開発本部にて新卒採用を担当。エントリー数を2700人から5万人に上げ、就職人気ランキング50位以内に高める。2010年FCEトレーニング・カンパニー代表に就任。

安河内亮氏の戦略 全世界で3千万部を売った「7つの習慣(R)」を研修に

 「7つの習慣(R)」を学生向け、ビジネスマン向け、医療・介護業界向けに展開している企業として注目されるFCEグループ。

 その中でFCEトレーニング・カンパニーは、企業向けに研修事業とコンサルティング事業を2本柱に展開している。同社は、フランクリン・コヴィー・ジャパン社とライセンス契約を結び、13年8月に研修を開始。約1年半で2千人の経営者や管理職が受講したという。

 「7つの習慣(R)」は「主体的である」「終わりを思い描くことから始める」といった、人間としての成長に欠かせない習慣をまとめたもので、1989年にスティーブン・R・コヴィー博士が執筆。これまでに全世界で3千万部、日本で190万部を売る大ベストセラーだ。2013年10月には『まんがでわかる7つの習慣』も発刊され、現在までに第4巻、124万部が売れている。

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 「会社を設立して実践的なビジネススキルを養成する約80の研修講座を行ってきました。しかし、人財育成、組織構築のコンサルティングをする中で、社員のスキルだけでなくリーダーシップマインドやイノベーティブマインドの強化こそが、学んだスキルを組織内で発揮する上で重要な要素だということを実感し、『7つの習慣(R)』を元に、ビジネスに特化した研修の提案を開始しました」

7つの習慣 「7つの習慣(R)Innovation研修」は丸2日間。「ビジネスシーン」に特化しているのが特徴で、ワークやケーススタディーが現場ですぐに使えるように設計されている。

 「研修の満足度も大変高く、90%を超える方が満点をつけて下さいますし、『2日で人間の考え方がこんなに変わるのかと驚かされた』『論理的かつ実践的で、すぐに使える』といった感想などもいただいています」

 さらに研修終了後、一緒に研修を受けたグループ毎に3週間、自分がチャレンジしていることをメールで共有したり、25週間にわたり学んだこと実践にうつす「チャレンジ25」など、研修での学びを継続・定着する仕組みをしっかり考えている。「組織でイノベーションを起こす」ということが本研修のテーマ。イノベーティブマインドを組織内に充満させることは、イノベーションを起こす上での第1歩となる。

「7つの習慣(R)Innovation研修」で組織にイノベーションを起こすと語る安河内亮氏

 今後、「7つの習慣(R)Innovation研修」をより広めると同時に、6千件のコンサルティングの中で抽出した、「成果を上げているビジネスパーソン・チームの成功法則」を83の研修メニューとしてまとめた「トレセン」の拡販。さらに「まだ契約締結前なので具体的な名前は言えませんが」と安河内氏は前置きしつつ、海外から独自コンテンツを導入し、日本企業にイノベーションを起こしたいという。

 「“集合天才・共創”という考え方があります。1人で出来ることは小さい。しかし、それぞれの専門性を持つ人たちが集まり、同じ目的を持って事に当たれば、1人では到底成し得ないことが実現する。私たちの力だけで“働く”を面白くするのではなく、周囲を巻き込んでアグリゲーターとしての役割を果たしたい」

 という安河内氏。集め、掛け合わせて、差別化した商品・サービスを作り上げるというその意気込みに期待したい。

 

※「7つの習慣(R)」はフランクリン・コヴィー・ジャパン社の登録商標です

※「7つの習慣(R)Innovation」はフランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社(FCJ社)とのパートナーシップ契約に基づき、FCJ社の監修のもと、研修、および振り返りテキストを通してビジネスシーンでの実践を目的に開発しております

 

株式会社FCEトレーニング・カンパニー

  • 設立/2006年10月
  • 資本金/3千万円
  • 売上高/17億円(連結)
  • 従業員数/114人(連結)
  • 事業内容/企業向け研修、コンサルティングが主業務。「7つの習慣(R)」「トレセン」などの研修を行っている
  • 会社ホームページ

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