設立57年を迎えた老舗のベビー用品メーカー。玩具やアパレルを含む幅広いアイテムを手掛けながら、保育などの周辺事業を強化、海外市場の掘り起こしを進める。今春から社長に就任した五嶋氏に現況について聞いた。

五嶋啓伸社長

五嶋啓伸社長
生年月日:1961年11月1日
出 身 地:静岡県
最終学歴:愛知学院大学商学部
趣  味:旅行
座右の銘:think

── 社長就任にあたり、どういった姿勢で経営に臨んでいますか。

五嶋 私が大切にしているのは、先輩方が築いてきたコンビのDNAを守りながら事業を拡大させることです。当社には、品質や機能、デザイン、安全性といった多様な観点から製品を購入してくださるお客さまがいます。こういったブランド力を倍増させるのが重要な経営課題です。

── ブランド力向上のための取り組みは。

五嶋 独自の開発力を高めるのはもちろんですが、優れた製品を手掛けている企業とのコラボを進めています。最近では、マットレスに活用される「エアウィーヴ素材」を使ったベビーカー「ネムリエ」を発売しました。素材の良さはもちろん、振動を低減するシステムを搭載し、眠ってしまうほどの心地良さを追求した自信作です。

 そのほかベビーカー以外にも、チャイルドシートや玩具、アパレルといった乳幼児にかかわる幅広い商品群が強みですから、いろいろなシーンでコンビ製品を知っていただくように努めています。全国の売り場から消費者のニーズを吸い上げながら、製品に生かしたいですね。

── 今後、注力する事業領域について。

五嶋 乳幼児向けで培った技術力を生かしてペット用品を展開しています。最近では「ペットが家族の一員」という家庭が増えており、ペットカート「コムペット ミリミリ」シリーズなどが好調です。忙しい女性の美容をサポートする自然派化粧品「ナナローブ」の販売も強化しています。そのほか、子会社のコンビウィズを通して保育園を運営しており、既存事業とのシナジー創出を図っています。グローバル展開では世界各国に販社を設けて、アジアと米国市場を中心に展開しています。

── 事業の死角は見当たらないように見えます。

五嶋 特定のカテゴリで売り上げが減少したり、同業他社が台頭したりするなど、気付かないうちに事業環境は変化するものです。アンテナを張り巡らせることで市場の微妙な変化をキャッチしたいですね。私自身、毎回違うレストランやホテルなどを利用することで、サービスや顧客の様子を観察し、商品開発に役立てています。

 

【会社データ】
コンビ
設立:1957年12月
資本金:1億円
従業員:2458人(連結)
所在地:東京都台東区

経済界からのお知らせ

最新号のご案内

経済界2018年7月号
[特集]
社会課題で儲ける!

  • ・総論 グローバリズムとどう折り合いをつけるのか
  • ・なぜ、よしもとは社会課題と向き合うのか 大﨑 洋(吉本興業共同代表取締役CEO)
  • ・茶葉から茶殻までバリューチェーン全体で価値を創造する 笹谷秀光(伊藤園顧問)
  • ・持続可能な経営は、持続可能な地域が支えている キリンホールディングス
  • ・人生100年時代の健康問題に取り組む ファンケル
  • ・世の中に貢献する中で商売を広げていく ヤマト運輸
  • ・社会課題を解決する金融モデルは、懐かしい過去に学ぶべき 吉澤保幸 場所文化フォーラム名誉理事

[Special Interview]

 芳井敬一(大和ハウス工業社長)

 創業のDNAに立ち戻り、オーナーの教えを伝承・実践

[NEWS REPORT]

◆史上最高益でも原価低減 豊田章男の「原点回帰」

◆成長戦略再考を迫られた富士通の苦境

◆市場規模はバブル前に逆戻り 規模より知恵を問われるビール商戦

◆7兆円M&Aを仕掛けた武田薬品の野望とリスク

[特集2]

 オフィス革命 仕事場を変える、働き方が変わる

ページ上部へ戻る