東南アジア市場への取り組みを強化

── 新たな中期経営計画では、数値目標はありますか。

桝村 策定中ですので、具体的には申し上げにくいところがあります。しかし、利益体質の改善、研究開発の強化、事業の課題解決、人材育成、顧客の信頼回復の5つを軸に考えています。加えて、売上高の海外比率が5割に達するような状態ですので、グローバルな視点での制度改革も進めていかなければならないと思っています。

研究開発力が企業価値の源泉である── 人材育成の面では苦労も多いのではないでしょうか。

桝村 広汎な仕事をすべて社内で実施することは難しいので、ある程度は外部の力をお借りすることも必要だと思います。しかし、すべてアウトソーシングしていると、骨太の会社にはなれない。会社の基盤が成長しないと思っています。そういったことを考えると、1つの課題に対して自分の力で解決していくことができる、そういう能力を持った人材を育てていかなければならないと思っています。

── 市場として、今後の展望をお聞かせください。

桝村 日本市場は、これ以上人口が増えることが望めない以上、やはり海外に今まで以上に目を向けていかなければならないと思っています。特に東南アジア市場には注目しています。当社は早期にシンガポールに拠点を設けていますが、その利を生かしていきます。また今春、シンガポールに新工場を建設し、研究所、工場も集約しました。

 市場としては、ただ香りが良いと言うだけではなかなか認めてもらえなくなっています。安全・安心な製品を安定してお届けすることはもとより、より付加価値が高い製品が求められています。モノが良ければ売れるということではなくなっています。そこを意識して、技術立脚の精神で今後も研究開発に力を入れていきたいと思います。

(聞き手=本誌/清水克久 写真=佐藤元樹)

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