岩井陽介氏は、学生時代から現サイバード社長の堀主知ロバート氏と学生ベンチャーを立ち上げるなど、“盟友”といっていい関係にある。岩井氏は同社が上場廃止をするタイミングで所有していた株式を売却し、もう一度自分で1から事業の立ち上げを、と決意してレピカを創業。ユーザー志向のBtoBビジネスを展開する。

 繰り返し入金できるリチャージ式のポイントカードを使った顧客情報管理(CRM)ソリューション「point+plus」の開発・提供・運営を行うカード事業と、高速メール配信システム「repicaメールシリーズ」を展開するメール事業が主業務のレピカ、AR(拡張現実)技術を採用した「ARAPPLI」「marcs」の企画・開発・提供・運営を行うアララ、システム開発、システムコンサルティングを行うVARCHARの3社でレピカグループを形成する。

 「レピカが展開する『point+plus』は、スーパーマーケットからの引き合いが多く、1つの地域通貨的な価値を作っています。メール配信システムは、IT系や金融系企業などで導入されており、高速配信が可能なうえ、カードソリューションと連携できる点が特長です」

 岩井陽介氏は、関西学院大学を卒業後、リクルートコスモス(現コスモスイニシア)などを経て、1996年にインターネットサービスのパラダイスウェブを設立。98年にサイバードを学生時代からの友人である堀主知ロバート氏と共に設立した後、2006年にレピカを設立し、08年から現職にある。

 「サイバードではいろいろなコンテンツを作りました。待ち受け画面、着メロ、釣り情報、そして、波情報は中継も取り入れ、モバイルで瞬時に情報配信をすることで、たくさんの方に使っていただきました。その後、eコマース事業などモバイルインターネットに関する幅広い事業も担当しました」

 岩井氏は学生時代から堀氏と一緒にインターネット関連の仕事を立ち上げてきた。岩井氏が企画書を書き、堀氏は営業という役割分担ができていたという。

 昨年11月には、デンソーの子会社、デンソーウェーブと資本・業務提携した。デンソーウェーブは、データ蓄積のクラウドサービスとそれに連携するスマホ用アプリの機能モジュールで構成されたサービス「Q-revo」の提供を開始しており、レピカの子会社アララが、Q-revoを活用したスマホ向けQRコードリーダーアプリ「QR Code Reader“Q”」をデンソーウェーブと共同開発。これを活用し、食品や工業製品のトレーサビリティー分野でのサービス展開を進めていくという。

 「今後もユーザーファーストの考え方で、ユーザーがより利便性が高くなるようなものを企業に提案していきたい」

「レピカ」ホームページ

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