金融とITを掛け合わせた独自サービスで個人投資家の啓蒙や資産アドバイザーの支援を行い、金融リテール市場の裾野拡大を図る。世界中の人々が平等に学び、競争できる環境を創るというビジョンのもと、2038年に時価総額100兆円達成という目標を設定。新たなウェブサービスを相次ぎ開始することで、実現させる考えだ。

 金融に関するメディアを運営し、個人投資家や資産アドバイザー向けに金融の知識啓発や営業サポート、両者のマッチングなどを行っている。具体的には、個人投資家向けに金融や経済にかかわる情報を提供する「ZUU online」や、資産アドバイザーの営業支援を目的とした「ZUU Advisors Support」など、各種のウェブサービスを展開。「顧客と金融機関の間にある情報の非対称性を無くし、気軽にお金の悩みを解消できる市場にすること」(冨田和成社長)が目的だ。

 「ZUU online」では高い専門性を持った600人以上のライターを通じて、月間600~700本にも及ぶコラムを提供している。既に記事の配信先の合計PVは月間1千万件を突破、アドバイザーからの会費や広告収入によって順調に業績を拡大している。

 同社が目指すのは、時価総額100兆円という“圧倒的世界一の企業”だ。冨田社長は「南極の氷が溶け落ちるほど熱い世界を創りたいと思います。世界中の人々が自身の判断で気軽に資産運用を行い、夢や目標を実現しやすくなる世の中をつくりたいですね」と力を込めている。

 そんな冨田社長の好きな言葉は「Impossible Is Nothing(不可能はない)」。かつて放映されたアディダスのテレビCMのキャッチコピーだ。高校時代はサッカーに励み、ゴールキーパーとして弱小チームを神奈川県大会ベスト16に導いた。大学時代にはウェブマーケティング事業を始め、軌道に乗せた上で後輩起業家に譲渡。大卒後、営業力と財務知識を身に付けるために入社した野村証券では、「新規開拓」など各分野でトップセールスを記録する。日一日と自分の可能性が広がるのを実感したという。

 「金融を通じて今まで以上に大きなことを成し遂げたい」という思いが強まり、2013年に野村証券を退職し、同年4月にZUUを設立。既に年商は億単位に届くところまできた。

 今年は多数のウェブサービスをリリースする。2月には投資家の保有銘柄に適した情報を提供する「ZUU signal」を開始、初心者が投資をしやすい環境を整える。冨田社長は自らの状況を「アイデアや情熱が湧き出て止まらない」と表現する。「既存事業の周辺を固めることで、当社はもっと大きくなれる。飛躍的成長で日本を勇気付けられる企業を目指します」

 

「ZUU」ホームページ

経済界からのお知らせ

最新号のご案内

経済界2018年7月号
[特集]
社会課題で儲ける!

  • ・総論 グローバリズムとどう折り合いをつけるのか
  • ・なぜ、よしもとは社会課題と向き合うのか 大﨑 洋(吉本興業共同代表取締役CEO)
  • ・茶葉から茶殻までバリューチェーン全体で価値を創造する 笹谷秀光(伊藤園顧問)
  • ・持続可能な経営は、持続可能な地域が支えている キリンホールディングス
  • ・人生100年時代の健康問題に取り組む ファンケル
  • ・世の中に貢献する中で商売を広げていく ヤマト運輸
  • ・社会課題を解決する金融モデルは、懐かしい過去に学ぶべき 吉澤保幸 場所文化フォーラム名誉理事

[Special Interview]

 芳井敬一(大和ハウス工業社長)

 創業のDNAに立ち戻り、オーナーの教えを伝承・実践

[NEWS REPORT]

◆史上最高益でも原価低減 豊田章男の「原点回帰」

◆成長戦略再考を迫られた富士通の苦境

◆市場規模はバブル前に逆戻り 規模より知恵を問われるビール商戦

◆7兆円M&Aを仕掛けた武田薬品の野望とリスク

[特集2]

 オフィス革命 仕事場を変える、働き方が変わる

ページ上部へ戻る