プロの実演販売士が多数在籍している業界最大手。店頭実演のほか、通販、イベントなどで活躍する。顧客の生の声を反映したオリジナル商品の開発を推し進めつつ、台湾を皮切りに海外進出を果たす。

コパ・コーポレーション 吉村泰輔氏が手掛ける実演販売

―― 起業の経緯について。

吉村泰輔社長

吉村泰輔社長
生年月日●1968年8月18日
出身地●新潟県新発田市
最終学歴●國學院大学文学部日本文学科卒
趣味●演劇、読書、将棋、テニス

吉村 大学時代のアルバイトをきっかけに実演販売業界に入りました。当時の実演販売士は会社組織に所属しない一匹狼ばかりで、脱税している人も少なくありませんでした。得意な商品の異なる販売士を束ねて、クリーンな商売をすれば必ずうまくいく。そう実感したのが創業のきっかけです。

―― 実演販売と言うと店頭のイメージがありますが、どんなチャネルで展開していますか。

吉村 テレビ通販やネット通販、店頭販売、イベントなどです。不況時にはイベントが好調ですが、景気が上向いてからは店頭と通販が伸びてきました。

 商品の販売に限らず、当社所属のレジェンド松下が日テレ系バラエティ番組「月曜から夜ふかし」に出演するなど、コパの“芸能事務所化”が進んでいます。物も人も売れるのは、当社ならではの強みですね。販売士の育成セミナーや企業向け研修も手掛けていて、映画「男はつらいよ」シリーズの「寅さん」や「香具師(やし)」というイメージの枠に収まりません。

―― 今後強化したい事業領域は。

吉村 現場でお客さんの声を吸い上げて、洗剤を中心にオリジナル商品を開発しています。例えば、「茂木和哉」という水垢用洗剤は東急ハンズや通販などで大ヒットしています。自社開発を手掛けるようになってから、業績が急拡大している状態です。今年3月期の売上高は前期比3倍弱である約15億円を見込んでいます。

―― 今後の経営展望は。

吉村 2年後の株式上場を目指しています。内部統制を強化して、薬事法や景品表示法といった法令を一層順守した実演販売を行うためです。

 また、株主からの資金調達で海外展開に弾みをつけたいと考えています。今春、親日で日本人と感性が近い台湾に海外初の支店を設けました。台湾を足掛かりにして、東南アジアや中東でも事業を運営したいと考えています。特に豚肉やアルコールなど、禁じられた食べ物が多い中東では、実演が大きな力を発揮すると思いますよ。ほかにも当社独自のテレビ通販番組を制作するなど、いろいろなアイデアを現実にしていきたいです。

 

【会社データ】
コパ・コーポレーション
設立●1998年10月
資本金●1200万円
所在地●東京都渋谷区

経済界からのお知らせ

最新号のご案内

経済界2019年4月号
[特集]
日本の「食」最前線

  • ・総論 日本の「食」から世界の「食」へ 成長産業となった農水・食品産業
  • ・「食」の輸出1兆円を支えるジェトロの役割
  • ・全国で進むブランド化「食」から始まる地方創生
  • ・上海で見た日本の「食」の未来
  • ・海外進出した外食チェーン「成功」と「失敗」の分かれ目
  • ・日本人が知らない中国の「日本食ブーム」の真実
  • ・消費税引き上げで始まる「外食VS中食」最終戦争

[Special Interview]

 星野晃司(小田急電鉄社長)

 「未来を見据えた挑戦で日本一暮らしやすい沿線をつくる」

[NEWS REPORT]

◆中国リスクが顕在化 電機業界に再び漂い始めた暗雲

◆持続可能な水産業へ 魚はいつまで食べられるのか

◆CES 2019現地レポート 家電からテクノロジーへの主役交代が鮮明に

◆相次ぐトラブルで業績悪化 SUBARUの見えない明日

[総力特集]

 2019年注目企業30

ページ上部へ戻る