フランスの大手高級酒グループ、レミー・コアントロー社の日本法人。18世紀から愛飲されてきた名門コニャックの「レミーマルタン」や世界有数のリキュール「コアントロー」をはじめ、スピリッツやウイスキーなど戦略的なラインアップを日本市場で展開している。同社の宮﨑俊治代表取締役に事業展開について聞いた。

 

 レミー・コアントローは、1724年に創業したコニャックメゾン、レミーマルタン社と、リキュールのトップブランドを手掛けるコアントロー社が1990年に統合して誕生した。日本法人であるレミー・コアントロージャパンは2011年設立。複数のディストリビューター(販売代理店)との提携を経て、自社グループによる国内展開に踏み切った。その狙いはどこにあるのか。

 「他社に販売をお任せしていた頃はブランドと消費者との距離が遠くなっていました。自分たちの手でブランドを育てたいと考えたのがきっかけです」

 日本法人の発足メンバーで、昨春に代表取締役へ就任した宮﨑俊治氏はこう説明する。同社はそこで徹底したブランドビルディングに注力してきた。コニャックでは、ルイ15世に高く評価された「レミーマルタン」や、100年にも及ぶ熟成を経た1200種の原酒をブレンドした「ルイ13世」など。各商品にユニークなストーリーと作り手の確かな情熱が込められているという。これらのストーリーを社内はもちろん、飲食店、小売店、酒販店などと共有、地道にブランド展開を進めてきた。

 結果、国内のコニャック市場が縮小傾向にあるにも関わらず、同社のコニャック事業は好調を維持している。主力のコニャックやリキュールに加えて、スピリッツやウイスキーといったポートフォリオの拡充を進めており、業績は右肩上がりを続けている。宮﨑氏は「当社ブランドには、まだ十分な可能性があることを証明しました」と笑顔を見せる。

 同社はブランドのポテンシャルを一層生かすため、潜在層の掘り起こしに余念がない。今年3月には、「レミーマルタン」を紹介するアプリ「One Night in Tokyo」を発表。アプリを通じて、若年層らに「レミーマルタン」の魅力を知ってもらう。加えて、インバウンド需要の開拓も課題の1つだ。日本では扱っていないブランド展開も視野に、幅広い需要に対応する。

 

「レミー・コアントロージャパン」ホームページ

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