“ものづくり”への原点回帰を掲げ、「闘う天昇電気」のスローガンの下、日々、挑戦し続けている。成長の原点には独自の技術力がある。

20160209TENSHO_P01

天昇電気工業株式会社
代表取締役社長
石川 忠彦 (いしかわ・ただひこ)

 円安や“脱中国”の余波もあり、日本の製造業が久々に活気を取り戻している。家電や自動車部品関連企業向けに合成樹脂成形加工品を製造販売している天昇電気工業もその恩恵を受けた形で2016年3月期は増収増益が確実となり、次年度以降もさらなる好決算を見込める状況だ。

 12年に三井物産から同社に転じた石川忠彦社長にとって、当初は主要顧客だった“シャープショック”に揺れ、厳しい環境だった。しかし、為替などの外的要因で自動車業界をはじめとする製造業が復活し「今は国内5工場がフル稼働に近い状態です。特に好調なのは自動車業界向けですが、当社はほとんどの自動車メーカー・部品会社のティア1かティア2に指定されているので直取引ができることが強みです。厳しい時代を乗り越えてきたので、どんなに競争がきつくなっても勝てる自信があります」と語る。

 現在、最も期待しているのは樹脂成形品の表面を華飾して外観のデザイン性を高める部門であるが「特殊成形用金型、塗装、フィルム貼りと、3つの華飾技術を持っているのは当社だけです。既に引き合いも多く将来性が高いので、思い切った設備投資に踏み切りました」(石川氏)。

 独自ブランド製品としては医療用廃棄物容器や、ゲリラ豪雨対策で需要が急拡大した雨水貯留浸透資材の製品も好調だ。

 今年、創業80周年を迎えるが石川社長は「創業者の菊地五郎氏は自社の電気製品で社会を席巻したいという夢を持っていましたが、その夢を引き継いで将来は自社ブランドのヒット商品を出したいですね」と語る。

 

天昇電気工業株式会社

  • 設立/1936年
  • 資本金/12億800万円
  • 売上高/142億1600万円(15年3月期)
  • 従業員数/500人(連結)
  • 事業内容/プラスチック成形加工
  • 会社ホームページ/http://www.tensho-plastic.co.jp/

20160209COMPANY33UNDER

経済界からのお知らせ

最新号のご案内

経済界2018年9月号
[特集]
この夏飲みたい日本の酒

  • ・総論 量から質へ“こだわり”が求められる時代へ
  • ・埼玉・秩父から世界一へ イチローズモルトの奇跡
  • ・家庭でも酒場でもレモンサワーが飲まれる理由
  • ・幕末からよみがえった都心の酒蔵 東京港酒造
  • ・本間哲朗(アプライアンス社社長)
  • ・伊豆で愉しむ野趣なワインと夏の富士
  • ・トップが薦めるこの夏のビール

[Special Interview]

 宮内義彦(オリックス シニア・チェアマン)

 「トップの器以上に会社は大きくならない」

[NEWS REPORT]

◆ヨーロッパに続け! 動き始めた日本の再エネ事業

◆東芝のPC事業を買収し8年ぶりに参入するシャープの勝算

◆日産―ルノー経営統合問題に苦慮するカルロス・ゴーン

◆大阪がエンタメで仕掛けるインバウンドと夜の経済

働きがいのある会社を総力取材

 人材育成企業20

 企業の成長戦略をクローズアップ

ページ上部へ戻る