高齢化社会の進展で最も心配なのは介護問題だ。スタッフ不足や低収益で事業としては厳しい状況だが、地域貢献を掲げた新たな事業所が発足した。

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ボーン・コーポレーション株式会社
代表取締役社長
木下 敦 (きのした・あつし)
(写真右は小川敬史副社長)

訪問介護で地域貢献 木下敦氏(ボーン・コーポレーション代表取締役社長)

 東京都足立区に本社を置き、地元の病院向けに各種サービスを提供しているボーン・コーポレーション(木下敦社長)では、NPO法人の「医療介護福祉ネットワーク・メディネットあだち」を通じて、訪問介護や介護予防を行う介護処「もろこし」を昨年11月に新たに発足させた。

 カバーするエリアは基本的に足立区に限定しているが、その狙いについて木下敦社長は次のように語る。

 「足立区は東京23区の中で、患者様に対して特に事業所が多い激戦区です。しかし当社は、足立区で医療関係の仕事を長年やらせていただいており、病院などとのネットワークもあるので営業費用をほとんどかけずに患者様に利用していただけると思っています。介護事業は利益よりも長年お世話になってきた足立区への恩返しでもあります」

 ボーン・コーポレーションは足立区の医師や医療サービス会社などが出資して設立されたもので、病院やクリニック向けに医療機器や文具類などを販売している。同社副社長の小川敬史氏は「地域の拠点病院の新棟開設に伴う全体のコーディネートもやらせていただきますし、細かなところでは文房具でも何でも、病院が必要なものはすべてお届けするサービスを行っています。スタッフには管理薬剤師や経理の専門家もおり、小さい所帯ですがアグレッシブに動いています」と言う。

 同社の経営のバックボーンには、収益性よりも足立区内の医療環境発展に貢献したいとの思いがある。「ビジネスは地元への愛着がなければ成功しません」と語る木下社長の熱意に期待が集まっている。

 

ボーン・コーポレーション株式会社

  • 設立/2003年4月
  • 資本金/1千万円
  • 事業内容/医療機器の卸販売。病院向けの各種サービス

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