高齢化社会の進展で最も心配なのは介護問題だ。スタッフ不足や低収益で事業としては厳しい状況だが、地域貢献を掲げた新たな事業所が発足した。

20160209BORN_P01

ボーン・コーポレーション株式会社
代表取締役社長
木下 敦 (きのした・あつし)
(写真右は小川敬史副社長)

訪問介護で地域貢献 木下敦氏(ボーン・コーポレーション代表取締役社長)

 東京都足立区に本社を置き、地元の病院向けに各種サービスを提供しているボーン・コーポレーション(木下敦社長)では、NPO法人の「医療介護福祉ネットワーク・メディネットあだち」を通じて、訪問介護や介護予防を行う介護処「もろこし」を昨年11月に新たに発足させた。

 カバーするエリアは基本的に足立区に限定しているが、その狙いについて木下敦社長は次のように語る。

 「足立区は東京23区の中で、患者様に対して特に事業所が多い激戦区です。しかし当社は、足立区で医療関係の仕事を長年やらせていただいており、病院などとのネットワークもあるので営業費用をほとんどかけずに患者様に利用していただけると思っています。介護事業は利益よりも長年お世話になってきた足立区への恩返しでもあります」

 ボーン・コーポレーションは足立区の医師や医療サービス会社などが出資して設立されたもので、病院やクリニック向けに医療機器や文具類などを販売している。同社副社長の小川敬史氏は「地域の拠点病院の新棟開設に伴う全体のコーディネートもやらせていただきますし、細かなところでは文房具でも何でも、病院が必要なものはすべてお届けするサービスを行っています。スタッフには管理薬剤師や経理の専門家もおり、小さい所帯ですがアグレッシブに動いています」と言う。

 同社の経営のバックボーンには、収益性よりも足立区内の医療環境発展に貢献したいとの思いがある。「ビジネスは地元への愛着がなければ成功しません」と語る木下社長の熱意に期待が集まっている。

 

ボーン・コーポレーション株式会社

  • 設立/2003年4月
  • 資本金/1千万円
  • 事業内容/医療機器の卸販売。病院向けの各種サービス

20160209COMPANY33UNDER

経済界からのお知らせ

最新号のご案内

経済界2019年3月号
[特集]
環境が経済を動かす

  • ・総論 災い転じて福となせるか 持続可能な社会の成長戦略
  • ・越智 仁(三菱ケミカルホールディングス社長)
  • ・100年後を考える 世界最大級の年金基金「GPIF」
  • ・金融業界はこう動く
  • ・脱炭素化の遅れがはらむ「座礁資産」の危険性
  • ・脱炭素化で移行する「地域循環共生圏」とはどういう社会なのか!?

[Special Interview]

 中田誠司(大和証券グループ本社社長)

 「SDGsを経営戦略の根幹に据えることで企業は成長する」

[NEWS REPORT]

◆稲盛哲学を学ぶ盛和塾解散を塾生たちはどう聞いたか

◆米中経済戦争の象徴となった「ファーウェイ」強さの秘密

◆EV時代にあえてガソリンエンジンにこだわるマツダのプライドと勝算

◆それは自由か幸福か——「信用スコア」で個人の信用が数値化された世界

[特集2]関西 飛躍への序章

 大阪万博開催で始まる関西経済の成長路線

ページ上部へ戻る