「発想の原点は、いかにユーザーに有利なものを作ることができるか」。IoTサービスのプラットフォーム『OPTiM Cloud IoT OS』が、日本のIoT・AI時代を力強く牽引し始めている。

IoTサービスを身近にした革新的な新型OS

170124_021_OPTIM_P01

株式会社オプティム
代表取締役社長
菅谷 俊二 (すがや・しゅんじ)

 飲食店に設置した1台のカメラが空席を検知して、SNSやHPに「空席あります」と自動で投稿し、集客に寄与。来店客の人数だけでなく性別や年代、店内で動作、滞在時間のデータまで取得できる。そんな夢のようなサービスが、すでに現実となっていることをご存知だろうか。しかも、誰でも、今すぐに始められるほど身近なものとして。

 昨今、IoT(モノのインターネット)はAI(人工知能)を組み合わせたアプローチが主流である。前述の例では、インターネットに接続したカメラの画像をAIによって解析することで、有用なデータを取得している。これまでは、専門家による大規模な開発が必要だった仕組みを、誰でも簡単に使用できるようにしたのが、オプティムの「OPTiM Cloud IoT OS」だ。

 菅谷社長は「数年前から、IoT・AI時代に向けて最適化された基本ソフトが必要になると考えていた」と語る。「OPTiM Cloud IoT OS」は、PCやスマホのウィンドウズやiOS、アンドロイドと同様に直観的に操作できるインターフェースを持つ。ユーザーは必要な機能を搭載したアプリをニーズに合わせて「OPTiM Store」で購入し、OS上に追加していく。アプリの開発環境はオープンになっていて誰でも自由に開発できるほか、ストアで販売も可能。また、入力デバイスとなるカメラやドローンもストアで購入できる。すべてをワンストップで揃えられる上、データ処理もクラウドサーバーを使用するため、誰でもすぐにIoTサービスを使用することができる。

 特徴的なのはデータ解析に使用するAIまでユーザーが都度、選択できること。日進月歩で技術革新が進む中、「その瞬間に世界で最も優れているAIを使うことができる」のだ。

減・無農薬の野菜を生産 在宅医療の革新も

 活用が進んでいる分野のひとつが農業だ。佐賀県および佐賀大学と連携し、最新のIT農業への取り組みが始まっている。

 オプティムが開発した「アグリドローン」はマルチスペクトラムカメラなどを搭載したオリジナルである。画像を分析することで害虫の被害に遭った作物を検知できるほか、農薬をピンポイントで自動散布することも可能だ。また高圧電流を用いた殺虫機能も搭載されており、害虫が活動する夜間に自動で飛ばせば無農薬で害虫の駆除ができる。生育環境についてのすべてのログも消費者が閲覧可能。育てられた野菜は「スマートやさい」のコンセプトで発信されている。

 オプティムは在宅医療の在り方も変えつつある。

 「高齢化が進む中、国の方針で病院側はベッド数を増やせません。そこで自宅をバーチャルな病棟に見立ててより多くの患者をケアできるようにしました」

170124_021_OPTIM_P02

必要なのはPCとカメラやドローンなどの入力デバイスのみ

 バイタルデータを収集するのはスマートウォッチ。居室に設置したタブレットを通して、医師や看護師が回診の如く声をかける。プライバシーに配慮し、AIカメラは転倒や長期間の不在を、画像そのものではなく、データ解析から得られたアラートとして病院側に上げる仕組みだ。これらは「在宅医療あんしんパック」として、佐賀県の織田病院との実証実験が始まっている。

 子供の発熱を感知して、担当の保育士にいち早くアラートを上げる、センサーの数値を分析して機器の故障を事前に検知するなど、アプリとの掛け合わせで提供できるソリューションは、数限りなく存在する。

 「今後もさまざまな分野の方とパートナーシップを組んで、『OPTiM Cloud IoT OS』の可能性を探っていきたいですね」

 IoT・AI時代のスタンダードとなるプラットフォームは、すでに扉を開き、われわれの目の前にある。

 

株式会社オプティム

  • 設立/2000年6月
  • 資本金/4億1763万2千円
  • 従業員数/224名
  • 事業内容/IoTプラットフォームサービス、リモートマネジメントサービス等
  • 会社ホームページ/http://www.optim.co.jp/

170124_COPMANY43UNDER

経済界からのお知らせ

最新号のご案内

経済界2019年10月号
[特集] 進撃のスタートアップ
  • ・スタートアップ・エコシステムの活性化
  • ・[スパイバー]2万5千円のTシャツは完売 実用化が迫った人工クモの糸
  • ・[Rhelixa]エピゲノム関連の研究・開発で人類の役に立つ
  • ・[チャレナジー]台風発電でエジソンになる ビジネス展開は「島」から
  • ・[エイシング]エッジで動く超軽量AIでリアルタイムに予測制御
  • ・[キャディ]製造業に調達革命! 町工場は赤字から脱出へ
  • ・[Clear]目指すは日本酒産業のリーディングカンパニー
  • ・[空]「値付け」の悩みを解決するホテル業界待望のサービス
  • ・宇宙ビジネスに民間の力 地球観測衛星やロボット開発
  • ・71歳で環境スタートアップを立ち上げた「プロ経営者」
[Special Interview]

 荻田敏宏(ホテルオークラ社長)

 「The Okura Tokyo」をショーケースに海外展開を進めていく

[NEWS REPORT]

◆戴正呉会長兼社長を直撃! なぜ、シャープは復活できたのか?

◆アスクル創業社長を退陣させた筆頭株主・ヤフーの焦り

◆サービス開始から3カ月で撤退 セブンペイ事件の背景にあるもの

◆絶滅危惧種ウナギの危機 イオンが挑むトレーサビリティ

[特集2]

 富裕層は知っている

・富裕層の最大の使い道は商品ではなく次代への投資

・シンガポールからケイマン諸島まで 資産フライトはここまで進化した

・年間授業料100万円超は当たり前 教育投資はローリスクハイリターン

・最先端の人間ドックは究極のリスクマネジメント

・家事代行サービスで家族との時間を有効活用

ページ上部へ戻る