海外資本の銀行が活発な活動を展開するカンボジアで、Asia Pacific Finance Plcは日系企業ならではの良さを生かしながら現地に密着した事業展開で業績を伸ばしている。

170124_026_ASIAPACIFIC_P01

Asia Pacific Finance Plc
チェアマン
中澤 和則 (なかざわ・かずのり)

 アジアでも屈指の7%という高い経済成長率を維持し、日系企業の進出も相次ぐカンボジアで、個人・法人向けのマイクロファイナンス事業を展開するのがAsia Pacific Finance Plcだ。チェアマンの中澤和則氏は「2015年12月にカンボジア中央銀行よりライセンスを付与されて事業をスタートしました。日本でいう商工ローンに近いポジションですが、一般の個人向けに比較的少額な融資を手掛けています」と語る。

 新興国だけに貸し倒れリスクなども気になるところだが、基本は土地を担保にしながら厳しい審査も実施していることもあって、これまでのところ事故率はゼロであるという。

 開業1年ですでに3店舗と事業は着実に拡大しているが、今後はカンボジア全土の主要都市へ多店舗展開を加速する。地元資本も含めて多くの企業が競合するが、日系企業ならではのきめ細かなサービスで他社との差別化を図っていく。

 「農業も盛んなカンボジアでは、土地を担保に農機具を購入したいというニーズが多いので、人気が高い日本製農機具の中古品輸入なども手掛けていきます」

 孤児院への金銭的・物質的支援やプノンペン市内での定期的な清掃活動など、地元に溶け込みながらさらに次のステージを目指している。

 「今後も高い経済成長率が見込めるカンボジアでは、融資や資金調達のニーズがますます高まっていくはず。10年後を目標に、商業銀行へとステップアップしたいですね」

 さまざまな資金ニーズに応えるため、融資商品の拡充も順次行っていくという同社。アセアンの活力を源泉に、さらなる成長が期待される。

 

Asia Pacific Finance Plc

  • 設立/2015年9月
  • 資本金/120万USドル
  • 事業内容/マイクロファイナンス事業
  • 会社ホームページ/http://www.apf-mfi.com

170124_COPMANY43UNDER

経済界からのお知らせ

最新号のご案内

経済界2020年7・8月合併号
[特集] 世界で売れるか!? 日本カルチャー
  • ・拡大のカギは「点」の活動を「面」にしていくこと
  • ・技術はあくまで手段。感動を生み出すことが市場を拓いていく 迫本淳一(松竹社長)
  • ・世界最大の中国市場 攻略のカギはどこにある!?
  • ・41カ所の海外店舗で和菓子の心を世界に 岡田憲明(源吉兆庵ホールディングス社長)
  • ・プロが認める商品として日本茶ブランドを構築 丸山慶太(丸山海苔店社長)
  • ・機能性とファッション性で再発見される地下足袋の魅力
  • ・日本を発信するビームス ジャパン 常設ショップ視野に海外でも販売
  • ・盆栽輸出量は16年で20倍 今や「BONSAI」は共通語
[Special Interview]

 大崎洋(吉本興業ホールディングス会長)

 数字じゃない存在意義が、より問われてくる

[NEWS REPORT]

◆アビガンで注目集める富士フイルム・医薬品事業の実力

◆100周年を襲ったコロナ禍 マツダは危機を乗り越えられるか

◆住宅から高級家具まで「ダボハゼ」ヤマダ電機の明日

◆抽選倍率100倍の超人気 シャープがマスク製造する真意

[特別企画]

 危機を乗り越える

◆緊急事態宣言で導入企業が激増 ビジネスチャットが変える働き方

◆在宅ワークの効率を上げる方法とストレスマネジメント

◆輸入依存の中国経済にコロナ禍がとどめの一撃 石 平(作家、中国問題評論家)

ページ上部へ戻る