アイウィルは、企業向け研修事業を行っている。染谷和巳社長は研修事業に加え、ベストセラーの『上司が「鬼」にならねば部下は動かず』を出版するなど業界の第一人者と知られる。主に幹部研修を手掛けてきた同氏の次の一手は。

染谷和巳氏が語る アイウィルの次なる一手

 -- 管理職を対象にした主力の研修サービスに加えて、そのほかのニーズにも対応されているそうですが。

染谷 当社の主力事業は設立してからの26年間、一貫して管理職を対象にした教育研修です。その一方で、「新人向けの研修をやってほしい」という企業からの声が高まってきました。現代の若者は叱られることに慣れていないため、いざ会社に入るとカルチャーショックで退職したりうつ病になったりする人が少なくありません。社会のルールに適応してもらうため、組織人としての〝いろは〟をたたき込む必要があります。

 現在では毎春、企業の新入社員研修を代行しています。まずは2泊3日の合宿で挨拶や姿勢、返事の仕方といった基本的なマナーを何度も繰り返しながら教えています。

 そのほか重視しているのは、読み書き能力の向上です。今の若者は想像以上に本や新聞を読んでいないようですね。当社では若手が読むべき100冊のリストを作成しているのですが、ほとんどの本にチェックがつかないケースもあります。ペーパーテストを実施し、課題書の感想文を提出させることで、基礎力を育てています。

-- 短期間の合宿では、一時的な効果に終わってしまわないでしょうか。

染谷 研修生には日常業務における行動目標「二十の誓い」を策定させています。合宿終了後に「誓い」を実行し続けることで、彼らの成長を促す目的です。上司が目標を遂行しているかどうか確認しますから、正しい振る舞いが習慣化します。3カ月も経つと見違えるほどになります。その後に再度合宿を行い、正しい習慣の定着化を図っています。リピートオーダーが年々増加し、現在では、企業規模の大小や業種の異なる50社程度が顧客となりました。

-- そのほかの取り組みや課題について教えてください。

染谷 若手の一般事務職を対象にした「女子社員変身研修」を行っています。管理職や新人向け研修でも女性の受講が増えており、女性社員の戦力化が進んでいるのを感じています。

 今後は公務員や団体職員向けに幹部研修を強化していきたいですね。公的機関では民間に比べて、管理職の育成・指導に対する意識がやや薄いように思われます。当社がお役にたてることは数多くあるはずです。未開の市場を開拓することで、2千社規模の顧客基盤は一層拡大するでしょう。

 

【会社データ】
設立/1988年6月
資本金/2千万円
所在地/東京都文京区
http://www.iwill-kensyu.com/

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