次世代型外来医療センターの企画・開発・管理を行うPCC事業と、スマホアプリによる「こころコンパス」で顧客の気分やニーズの可視化をするセルフケアICT事業を行う。最新のIT技術と医療情報を統合し、誰もが病気にならずに健康に生きるための社会インフラを目指す。

柴﨑望氏の戦略 健康に生きるための社会インフラの整備

スマートメディカル社長 柴﨑 望氏

スマートメディカル社長 柴﨑 望氏

 ビルなどの同じ建物内に複数の診療所が入居する事業形態の医療モール。地主やビルのオーナーにとってはイメージが良く、不景気にも強いという印象があるため、近年、大都市圏を中心に増えてきた。

 柴﨑望氏は、十数年前から医療機関を中心にコンサルティングを行い、医療マーケティング、医療モール事業が専門分野。特に郊外型医療モールの企画、運営、管理を首都圏で多数手掛け、2002年頃から始まった医療モールブームの火付け役として事業展開をしてきた。

 「医療モールをたくさん作ってきて思ったのは、開業医を集めただけでは持続可能なサービスにならないということです。医師が何かの理由で抜けたり、高齢化による閉院といった属人的問題を抱えてしまうからです。そこで体力のある医療法人や大学病院のサテライト的な外来センターを、駅を拠点に作ろうと思いました」

 スマートメディカルは東日本旅客鉄道の子会社、JR中央ラインモールが進めるJR中央線三鷹駅~立川駅間で計画されている駅敷地の再開発に、PCC(プライマリーケアセンター)事業構想を提案。ヒューリックと業務提携し、第一弾は武蔵境駅~東小金井駅間高架下に今年10月、武蔵境病院サテライトクリニック(仮称)として整形外科・リハビリ科、内科、小児科、耳鼻咽喉科、病児・病後児保育の運営を予定。調剤薬局も入る。次は来年11月、都営地下鉄浅草線浅草橋駅前で、その後は都内で十数カ所の開設を予定している。

 「当社の1つの柱が、このPCC事業で、次世代型外来センターとして主要駅に総合外来機能を集積。女性医師の復職支援や医療従事者育成支援も行い、大学病院や医療法人のサテライト支援をしていきます。このPCCは災害時の救急機能も持ちます。人の集まる駅で、社会駅としての機能と新しいビジネスモデルを構築します。もう1つの柱がセルフケアICT事業。『こころコンパス』というスマホアプリで、心の健康指標の可視化をするもの。セルフ・メンタルケアの補助ツールです。この事業はダイヤル・サービスとの提携で事業化されます」

 高品質のメディカル事業を集積した2つの主事業によって、医師や看護師、そして自身の健康情報を正しく認知して生活する、病気にならずに人生を全うする、PPK(ピンピンコロリ)の社会機能実現を目指す。

 

スマートメディカル
http://smartmedical.jp/

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