企業のノベルティグッズから自社オリジナル商品まで、あらゆるジャンルの雑貨を企画・製造・販売するトランザクション。学生時代に貸マンガ事業で成功を収めた同社の石川諭社長は、一度はアパレル企業でサラリーマンとして勤務するものの、やはり水が合わずに起業を決意する。

いしかわ・さとし──1961年千葉県生まれ。84年ジュン入社。87年1月トランス(現トランザクション)設立、社長に就任(現任)。2010年10月ジャスダック市場上場。14年3月東証二部に市場変更した。

いしかわ・さとし──1961年千葉県生まれ。84年ジュン入社。87年1月トランス(現トランザクション)設立、社長に就任(現任)。2010年10月ジャスダック市場上場。14年3月東証二部に市場変更した。

 「当時はまだ、デザイン性に乏しく地味な商品が大半であった雑貨に、ファッションやトレンドなどのエッセンスを盛り込めばニーズがあるのでは、と考えたのです」

 当初は販促用雑貨のOEM、ODMからスタート。徐々に自社オリジナル雑貨の開発にも取り組み、今や売上高の半分以上を占めるまでになった。自社で工場や店舗を持たない「ファブレス&店舗レス」経営が特徴で、都内の下町に始まり、コストの上昇にともなって地方から海外へと生産拠点を移してきた。

 近年は、エコ関連商品に注力している。環境意識の高まりから普及が進むエコバッグは年間1500万枚を供給、国内トップシェアを誇る。また、これからは使い捨てのビニール傘ではなく、長く使える折り畳み傘が売れると見てラインアップを強化した。さらに、コンサート会場での物販や雑誌の付録など、他業界とのコラボレーションにも積極的だ。

 ゆるキャラやB級グルメブームの追い風を受けるお土産関連のマーケットも拡大し、新たに参入したペット業界向け雑貨も好調に推移している。創業初年度以外は25期連続黒字と堅実な経営が続いているが、

今年3月、ジャスダック市場から東証二部に市場変更。早期に一部への昇格を目指す

今年3月、ジャスダック市場から東証二部に市場変更。早期に一部への昇格を目指す

 「そろそろ爆発的なヒット商品も送り出したいですね」と、さらなる売り上げ拡大に意欲的だ。
 今後は、欧米をターゲットに海外進出にも取り組んでいく。
「これまでも海外にはチャレンジしてきましたが、何度失敗しても成功するまでやり続ければ、いつかは成功します」という言葉どおり、石川氏のチャレンジ精神は尽きることがない。

 

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