大正時代、女子の歯科医師養成専門学校として建学した東洋学園大学。現在はグローバル・コミニュケーション学部、現代経営学部、人間科学部の3学部体制で、リベラルアーツ教育を中心に国際人の育成を目指している。今後の方針を聞いた。 聞き手=本誌編集委員・清水克久

江澤雄一(えざわ・ゆういち) 1962年東京大学法学部卒業後、同年大蔵省(現財務省)入省。91年国際金融局長。UBS銀行グループ日本代表などを歴任し2003年から学校法人東洋学園理事長。ハーバード大学行政学修士。

江澤雄一(えざわ・ゆういち)
1962年東京大学法学部卒業後、同年大蔵省(現財務省)入省。91年国際金融局長。UBS銀行グループ日本代表などを歴任し2003年から学校法人東洋学園理事長。ハーバード大学行政学修士。

自立を促していくために少人数で手作りの教育を

―― まず、御校の特長をお聞かせください。

江澤 本学は1926年に女子専門の歯科医師専門学校として設立されました。女性歯科医師を約3千人、世に送り出しています。ところが、戦災で教育施設が全焼したため、50年に東洋女子短期大学として再出発。女子の自立を目標に掲げ、英語教育に力を入れてきました。92年に男女共学化して総合大学が発足。英語教育と教養教育に力を入れています。

―― 現在の教育の方針は。

江澤 グローバル化が進み、変化の激しい時代に自立してたくましく生きていくためには、これまでに経験したことのない新しい場面に出合っても、自分で考え、判断し、行動できる人間力を養っていくことが大切です。本学では学部共通のリベラルアーツ教育により、人間と社会、そして世界を理解するための多様な科目を用意しています。

 このような考えの下、本学が現在掲げている教育の柱は、「時代の変化に応える大学」「国際人を育てる大学」そして「面倒見が良い大学」の3つです。規模は小さな大学ですが、手作りの教育を実践しています。

―― 就職の状況はいかがでしょうか。

江澤 景気好転の影響もあって、最新の就職状況は、就職率にして9割を超えています。就職希望者はほぼ、就職できていることになります。

 就職支援としては、1年次から教養教育の一環としてキャリア教育を行っています。まず「自分の進路について自分で考える」ところから始めています。上級学年になると、ゼミや会社説明会などを通じて、より具体的な就職活動のアドバイスを行っています。学生がいつでも相談できる窓口としてキャリアセンターを開設、職員が担当の学生を持って、きめ細かい対応ができるようにしています。

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