筆者の記事一覧

山内あやり(NPO法人江戸しぐさ 理事)

(やまうち・あやり)NPO法人江戸しぐさ理事。経団連フォーラム21、早稲田大学他、企業、学校、教育関係など講演多数。新著『江戸しぐさに学ぶおつきあい術』(幻冬舎エデュケーション)好評発売中。アートプランナース/オフィス ルチャボイス
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山内あやり
  • [連載] 「江戸しぐさ」に学ぶ ビジネスリーダーの流儀(最終回)

    「夜明けの行灯」

     行灯とは、木枠などに和紙を貼りその中でイワシの油を使って灯りをともす江戸時代の一般的な照明器具です。夜明け前、薄日が差して明るくなり始めてからの照明は意味をなさず、あってもなくてもいい存在。これにたとえて、役に立たないどうでもいいものを江戸では「夜明けの行灯」と…

    江戸しぐさ
  • [連載] 「江戸しぐさ」に学ぶ ビジネスリーダーの流儀(第十五回)

    「駕籠(かご)止めのしぐさ」

     その時代の首都である江戸で事業を成功させることは、どんな商人にとっても大きな目標でした。日々切磋琢磨して働き、店が繁盛して暮らしが良くなってくると、人を訪問するときなどの移動手段には、現代のタクシーにあたる「駕籠」を利用する豊かさを得ました。1つのステータスであ…

    江戸しぐさ
  • [連載] 「江戸しぐさ」に学ぶ ビジネスリーダーの流儀(第十四回)

    「いきなはからい」

     江戸のスローガンとも言える、目に見えない美意識である〝いき〟を、〝はからい〟という目で見える心遣いで体現する「いきなはからい」という思草(しぐさ)は、江戸っ子らしさを鮮やかに表す、日本人の美徳ですね。  時代劇「大岡越前」などでおなじみのいわゆる「大岡裁き」は…

    江戸しぐさ
  • [連載] 「江戸しぐさ」に学ぶ ビジネスリーダーの流儀(第十三回)

    「人柄だけに惚れるな」

      人情味にあふれた江戸町方の商家といえども、いざ商売となるとシビアな一面もありました。対人関係においてこのような心構えをしていたそうです。 「人柄の良い相手でも、商品が悪ければ買うべからず。人柄に少々難あれど品物が良けれは採用する」  その人がいくら優れた人…

    江戸しぐさ
  • [連載] 「江戸しぐさ」に学ぶ ビジネスリーダーの流儀(第十二回)

    年長者のしぐさ

     江戸の商家では、一人前の主になると今度は人のために先立って皆の手本となるような生き方を示すように「年長者のしぐさ」という心得を掲げたそうです。 ①人をどれだけ笑わせているか? ②人をどれだけ引き立てているか? ③人をどれだけ育てているか? ④人にどれだけ…

    江戸しぐさ
  • [連載] 「江戸しぐさ」に学ぶ ビジネスリーダーの流儀(第十一回)

    年賀状しぐさ

     印刷された文字の中に、ほんのひと言、 「お元気ですか?」  とあるだけでも、手書きの筆跡から伝わるその人の温もりは、とてもいいものです。同じ年賀状でも、メールと葉書では受け取る側の印象が全く違うから不思議ですね。 「わざわざ書いてくれた」という思いは、もう…

    江戸しぐさ
  • [連載] 「江戸しぐさ」に学ぶ ビジネスリーダーの流儀(第十回)

    時泥棒

     江戸の町も年の瀬となると商家は書き入れ時でした。嫁いだ娘は実家の前を通りかかっても親の商売の多忙さを気遣って、立ち寄らなかったとか。商売相手に対しても「ちょっと近くまで来たから」という気軽な訪問は遠慮するのが当たり前。事前に一筆、書面でことわりを入れてから出向く…

    江戸しぐさ
  • [連載] 「江戸しぐさ」に学ぶ ビジネスリーダーの流儀(第九回)

    傘かしげ

     江戸しぐさは、2004年に公共広告機構(現ACジャパン)のCMや東京都内の駅のポスターなどで紹介されたことがきっかけとなり、現在は、小中学校の道徳教育や企業研修などさまざまな場面で取り入れられるようになりました。その中でも「傘かしげ」は、江戸しぐさの精神を分かりやす…

    江戸しぐさ
  • [連載] 「江戸しぐさ」に学ぶ ビジネスリーダーの流儀(第八回)

    指切りげんまん

     約束を守ることは現代でも当たり前の社会常識ですが、江戸しぐさでは〝口約束〟を守る大切さを伝えています。  口約は公約として重んじ、どんな小さなことであってもこれを守らない者は人でなしとみなされました。信用が第一となる商人の町江戸、誰からも相手にされずでは商売あがっ…

    江戸しぐさ
  • [連載] 「江戸しぐさ」に学ぶ ビジネスリーダーの流儀(第七回)

    尊異論

     江戸の豪商の巨大店舗である大店(おおだな)では、上から主人、番頭、丁稚、小僧という順序の縦社会のなかで、目下の者はなかなか自分の意見が言えませんでした。  ところが、有能な番頭は「苦しゅうない、お前はどう思うか言ってごらん」と、小僧たちの意見にも必ず耳を傾けたそう…

    江戸しぐさ
  • [連載] 「江戸しぐさ」に学ぶ ビジネスリーダーの流儀(第六回)

    うかつ謝り

     路地が狭く人の往来が激しかった江戸の町では、悪気はなくてもついうっかり人の脚を踏んでしまったり、踏まれることは日常茶飯事でした。  その状況から、踏んだ人が「すみません」とすぐさま謝るのは当然ですが、踏まれた側も「いえ、こちらこそ」などと返し、自分も不注意だっ…

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  • [連載] 「江戸しぐさ」に学ぶ ビジネスリーダーの流儀(第五回)

    お梭がかりは買って出よ

     2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピック招致の最終プレゼンテーションでは、滝川クリステルさんが、日本人が今日まで大切にしてきた「お・も・て・な・し」の心を素敵なジェスチャーを付けて世界に発信してくれましたね。  日本人が感謝の気持ちを伝える際に用…

    江戸しぐさ
  • [連載] 「江戸しぐさ」に学ぶ ビジネスリーダーの流儀(第四回)

    外つ国付き合い

     江戸時代は、幕府を頂点に地方ごとに藩で構成された各地の大名が、それぞれの領地を支配する幕藩体制のもと社会のしくみが確立されていました。  現代と比べてみても、地方ごとに話す言葉や生活習慣の違いは大きかったため、江戸に来た人々は、お互いにまるで外国を訪れ外国人と接す…

    江戸しぐさ
  • [連載] 「江戸しぐさ」に学ぶ ビジネスリーダーの流儀(第三回)

    三脱の教え

     三つを〝脱ぐ〟と書いて「三脱(さんだつ)」とは、年齢・職業・地位(立場)の3つを取り外すこと。人を肩書などの先入観で決めつけるのではなく、その人の本質を見極めましょう、という教えです。  各地からさまざまな身分や立場の人が集まる江戸の町では、皆が気持ちよく稼ぎ…

    江戸しぐさ
  • [連載] 「江戸しぐさ」に学ぶ ビジネスリーダーの流儀(第二回)

    知行合一

     江戸しぐさでは〝しぐさ〟は「思草」と書きます。  「思」は思考、思案するという意味を込め、頭の中、心の中、感情など外からは見えない人の内面を表しています。  「草」は〝言いぐさ〟の〝草〟。ものの言い方や動作など目に見えるアクションを示します。つまり「江戸しぐさ(…

    江戸しぐさ
  • [連載] 「江戸しぐさ」に学ぶ ビジネスリーダーの流儀(第一回)

    「江戸しぐさ」の生まれた背景

     「江戸しぐさ」のはじまりは、文化文政期、町人文化が発達し始めた頃にさかのぼります。江戸しぐさは、当時のビジネスリーダーである江戸商人が〝誇り〟として身に付けた「人の上に立つ者の生き方」が原点で、現代にも通じる、日本人が日本人らしく生きるための手立てでもあります。…

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