筆者の記事一覧
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[グローバルベンチャーの挑戦]
モノづくりで世界を獲る--徳重 徹氏(テラモーターズ社長)×夏野 剛氏(慶応義塾大学特別招聘教授)
参入障壁が高い製造業の分野で、まずは東南アジアをターゲットに、電動バイクで勝負を懸けるテラモーターズ。徳重徹社長は2年前、『経済界』が主催する「金の卵発掘プロジェクト」で審査委員特別賞を受賞。さらにパワーアップして、日本発のグローバルメガベンチャーとなるべく闘志を燃…
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[ スペシャル対談 ]
米山 久氏(エー・ピーカンパニー社長)×夏野 剛氏(慶応義塾大学特別招聘教授)〜外食産業エー・ピーカンパニーの独自のスタイルと今後〜
外食産業において生販直結のビジネスモデルを確立し、着実に成長を遂げているエー・ピーカンパニー。生産者、従業員、顧客すべての満足度を高める独自のスタイルはどのように確立され、今後どんな方向を目指すのか。夏野剛氏が米山久社長に迫る。【米山 久氏(エー・ピーカンパニー社長…
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[連載] 夏野剛の新ニッポン進化論(最終回)
日本を救うために必要な構造改革ーー夏野剛の新ニッポン進化論(最終回)
日本は東京オリンピックまでに構造改革する時期に来ている 本連載も今回で最終回となりました。本稿では、これまで主張してきたことの総括をしてみたいと思います。 これからの日本を救うためには何が必要か。以前も述べたとおり、2020年の東京オリンピックを迎えるまでに、後世にプ…
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[連載] 夏野剛の新ニッポン進化論(第45回)
ソニーから日本メーカーのリストラを考える
PC事業を自主再建できなかったソニー ソニーがPC事業を売却するというニュースは、アナリストなど財務面から企業を見ている人々からはおおむね好意的に見られています。しかし、企業戦略から見た時に、この決断が本当に正しかったのか疑問が残ります。 ソニーは基本的にコンシューマ…
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[連載] 夏野剛の新ニッポン進化論(第44回)
日本食の国際競争力を上げるために原産地呼称制度の導入を
日本食を世界に展開するための仕組みをつくる 和食が世界遺産に登録されて、日本食というものへの注目が今一度高まっています。 一方で、レストランについて言うと、ミシュランの星が一番多い街は東京で、東京のほうが本場のパリよりも星が多いという状況があります。日本は確かに食材に…
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[連載] 夏野剛の新ニッポン進化論(第43回)
個人と組織の違いを見直す時代
個人と組織の間のパワーシフトが発生 ITの発展のお陰で社会に及ぼした変化はビジネスの効率化や生産性の向上などが挙げられますが、それ以上に大きいのは、個人の力を強めたことだと思っています。 具体的にどういうことかと言うと、個人の情報収集能力が組織並みに上がりました。昔は…
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[連載] 夏野剛の新ニッポン進化論(第42回)
接待交際費の上限について考える
接待交際費の上限は撤廃するべき 大企業の接待交際費を、50%まで経費として認める方針を政府が打ち出しました。50%などと中途半端なことを言わずに、100%認めるべきだと私は思います。 そもそも交際費が経費として認められないというルールは、ずっと以前に作られたものです。…
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[連載] 夏野剛の新ニッポン進化論(第41回)
2020年から日本経済が急速にしぼむ理由
2020年以降の人口減少が日本経済に与える影響 新年を迎えるにあたり、今回はこの2014年から20年までの期間が、いかに日本にとって大事になるかという話をしたいと思います。 現在、1億2700万人いる日本の人口は、20年までに300万人減る見通しです。全体からすれば2…
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[連載] 夏野剛の新ニッポン進化論(第40回)
女性の社会進出における問題点と解決策
女性の社会進出における問題点その1 〝多様性〟に注目していない 先日、内閣府と某自治体が主催する男女共同参画フォーラムにパネリストとして呼ばれました。フォーラムの主旨は、女性の社会進出をもっと促そうというものでした。 そこで話し合われていたのは、男性の家事・育児への参…
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[連載] 夏野剛の新ニッポン進化論(第39回)
今、民主党が主張すべき政策とは
自分が党首ならこんな政策を掲げたい 政治の世界において、今や民主党のプレゼンスはすっかり小さくなってしまいました。理由のひとつは、争点にできる議題がほとんどないことです。現在、自民党が行っている政策の半分ぐらいは民主党政権時代に枠組みが決まったものなので争点に…
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[連載] 夏野剛の新ニッポン進化論(第38回)
自動運転車の普及を急げ―高速道路での重大事故を減らすために
高速道路の重大事故防止で注目される自動運転の技術 先日、タレントの桜塚やっくんが交通事故で亡くなられました。中国自動車道を走行中、乗っていたワンボックスカーが中央分離帯に衝突し、追い越し車線に停止。直後に同乗者、桜塚さんが様子を見るために車外にでたところを、 それぞれ…
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[連載] 夏野剛の新ニッポン進化論(第37回)
二段階増税で消費税10%にする弊害
二段階増税より一気に消費税10%のほうが弊害は少ない 2014年4月に、消費税率を8%に引き上げると安倍晋三首相が表明しました。 消費増税の是非に関しては既に議論が尽くされているので、これについて今さら何か言っても仕方がありません。民主党政権の時に消費増税法案が通り、…
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[連載] 夏野剛の新ニッポン進化論(第36回)
新型iPhoneが与える影響とは
新型iPhone発売で国内市場でキャリアが横並びに NTTドコモがついにiPhoneの販売を開始しました。 産業競争戦略の視点から見ると、ドコモからの当面の顧客流出を防ぐという短期的な効果はあると思いますが、中長期的にはますます各キャリア間の差がなくなり、土管化(通信…
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[連載] 夏野剛の新ニッポン進化論(第35回)
最高のタイミングで決まった東京五輪
日本の潜在力を生かす最後のチャンス 東京オリンピックが2020年に開催されることが決定しました。このタイミングでオリンピックが日本にやって来るというのは非常に素晴らしいことだと思います。 本連載でこれまで何度か指摘してきたように、日本という国の潜在能力はも…
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[連載] 夏野剛の新ニッポン進化論(第34回)
高速道路のルールはこう変更しよう
高速道路のルール変更案①追い越し車線に最低速度制限を設ける 少し前に古屋圭司・国家公安委員長が交通速度規制の現状について疑問を呈したことがありましたが、今回は高速道路のルールについてモノ申したいと思います。 今年の夏も、行楽地に出掛けて渋滞に巻き込まれた人がたくさんい…
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[連載] 夏野剛の新ニッポン進化論(第33回)
熱帯化する日本に必要な制度改革
熱帯化する日本の気候に合わない現行制度 最近の気候の変化は明らかに異常です。 夏場の気温は30℃超えが当たり前になり、最高気温が35℃以上になることも珍しくなくなりました。日本の気候はますます熱帯化していますが、これに伴ってあらゆる習慣、制度の見直しを進め…
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[連載] 夏野剛の新ニッポン進化論(第32回)
原発再稼働について思う
目先を見るだけでは不毛な原発再稼働の議論 夏場になると、必ず議論になる原子力発電所の再稼働問題。ご存じのとおり、産業界を中心に積極的に再稼働を支持する意見と、安全性などを危惧して反対する意見があります。 政党間では自民党以外はどこも再稼働に反対、または慎重…
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[連載] 夏野剛の新ニッポン進化論(第31回)
今こそサマータイムの導入検討を
サマータイムは「国民の健康」の視点から議論を 日本の企業や学校の夏休みは、まだ夏場の気温が今より低かった頃を基準に設定されています。しかし、思い出してみてください。30年ほど前までは、気温が30℃を超える日というのは珍しかったのではないかと思います。 今でも年間をとお…
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[連載] 夏野剛の新ニッポン進化論(第30回)
グローバル人材の条件とグローバル教育の問題点
グローバル人材教育を全員に行う必要はあるのか ある会議に出席した時のことですが、グローバル人材教育が必要だということを声高に主張する外資系企業の社長がいました。 いわく、英語の教育が低学年から必要で、国際的な視野を持つためのカリキュラムを充実させるべきだと。グローバル…
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[連載] 夏野剛の新ニッポン進化論(第29回)
雇用流動化で経営者も甘えを捨てろ
雇用の流動化を推し進めないと民間企業の活力が削がれる理由とは 今回は解雇規制緩和の話をします。雇用の流動化を推し進めないと民間企業の活力が削がれていきます。 民主党政権下で、解雇に対する規制が強まり、それから非正規社員を正規社員にする圧力が強まって、正社員を増やし、な…