筆者の記事一覧

澁谷 司(拓殖大学海外事情研究所)

(しぶや・つかさ)
1953年、東京生まれ。明治大学付属明治高校卒。東京外国語大学中国科卒。東京外国語大学大学院地域研究研究科修了。関東学院大学、亜細亜大学、青山学院大学、目白大学、東京外国語大学などで非常勤講師を歴任。2004年夏から2005年夏にかけて台湾の明道管理学院(現、明道大学)で教鞭をとる。現在、拓殖大学海外事情研究所教授。専門は、現代中国政治、現代台湾政治、東アジア国際関係論。主な著書に『戦略を持たない日本』『中国高官が祖国を捨てる日』、『人が死滅する中国汚染大陸』(いずも経済界)。

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  • [連載]変貌するアジア(第37回)

    鴻海によるシャープ買収のもう1つの狙い

     2016年2月4日、経営難に陥っているシャープの高橋興三社長は決算発表の席で、シャープがわが国の産業革新機構ではなく、台湾企業大手の鴻海精密工業(アップルをはじめ電子機器受託生産会社)に資金援助を受ける公算が大きいことを示唆した。  鴻海の郭台銘会長(外省人。12…

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  • [連載]変貌するアジア(第36回)

    SDRの一翼を担う人民元への不安

     既に旧聞に属するが、人民元がIMF(国際通貨基金)における“仮想通貨”SDR(特別引き出し権)の1通貨として組み入れられる事になった。今年10月からスタートする。 元来、SDRは米ドル、ユーロ、円、スターリング・ポンドで成り立つ通貨バスケットである。IMF加盟国が通…

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  • [連載]変貌するアジア(第34回)

    南シナ海をめぐる日米中のせめぎ合い

      最近、南シナ海をめぐり、日米中の間で激しいつばぜり合いが展開されている。 今の習近平政権は「韜光養晦」(能ある鷹は爪を隠す)政策を捨て、「積極有所作為」(積極的にできることをする)政策へと転換した。そして、東シナ海を含め)南シナ海への“膨張政策”を採っている。中国…

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  • [連載]変貌するアジア(第33回)

    開催意義不明の日中韓首脳会議

     今年2015年10月28日、日中韓三カ国首脳会談直前、中国と韓国がソウル市内に中韓少女2体の慰安婦像を設置した。明らかに、中韓による安倍晋三首相への牽制だろう。 同月31日、まず、李克強首相が韓国へ「公式訪問」した(ちなみに、2003年以来、日中韓首脳会談には温家宝…

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  • [連載]変貌するアジア(第32回)

    朱立倫の総統選出馬と台湾海峡危機

     2016年1月16日、台湾では総統選挙と立法委員選挙が当時に行われる。2015年4月中旬、野党・民進党は、蔡英文主席が早々と次期総統選候補に決定した。 一方、与党・国民党は朱立倫主席、呉敦義副総統、王金平行政院長(首相)ら有力候補が、相次いで総統選出馬を辞退した。そ…

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  • [連載]変貌するアジア(第31回)

    中国に残された切札は「土地私有制」か

     中国の「株バブル」「不動産バブル」は既に弾けた。だが、同国の場合、普通の資本主義国家とは違って、政府がマーケットに介入するので、バブルが弾けても、それがなかなかはっきりしない。 一般に、中国の株式市場総額は不動産市場に比べ、3%程度の規模と言われる。したがって、「株…

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  • [連載]変貌するアジア(第30回)

    北朝鮮の敵は日米ではなく中国共産党か?

     2015年9月3日、中国・北京では「抗日戦勝70周年」記念行事が行われた。だが、西側の首脳は、皆、参加を見送った。習近平が行う「抗日戦勝70周年」(中国共産党はほとんど真正面から抗日戦を戦うことはなかった)の怪しさを感じ取っているからだろう。  ウクライナでの…

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  • [連載]変貌するアジア(第29回)

    「李嘉誠を逃がすな」

     日本でも世界でも、一部のエコノミストは、依然、中国経済に”幻想”を抱いている。彼らは、短期的には中国経済には問題があるが、中・長期的にまだまだ“のびしろ”があると考えている。 彼らは物事を経済的側面だけから見て、中国の社会構造―政治・社会状況―をほとんど考慮していな…

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  • [連載]変貌するアジア(第28回)

    中国「混合所有制」の危うさと伊藤忠

     2013年11月、中国共産党は「18期3中全会」を開催した。この会議では、「国有企業改革」の一環として「混合所有制」が謳われている。 この「混合所有制」は習近平政権の政策の目玉である。(国内の特定分野を独占している)国有企業が民間企業の参入を一部開放し、国有企業…

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  • [連載]変貌するアジア(第27回)

    中国の「抗日戦勝70周年」記念行事と韓国・ロシア

     今年9月3日、華やかな「抗日戦勝70周年」記念式典)が北京で行われた。「パレード・ブルー」の下、勇壮な大閲兵式である。初公開の新兵器が84%を占め、見る者を圧倒した。  今回、習近平政権は、厳しい交通制限(車や地下鉄等)を行い、工場・工事現場・商店を休業させた…

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  • [連載]変貌するアジア(第26回)

    中国経済の虚像と実像

     かねてよりわれわれが主張しているように、中国の景気動向は「中国版公定歩合」(銀行の預金・貸出金利)を見れば一目瞭然である。景気が良ければ公定歩合は上がるし、悪ければ下がる。これ以上、信頼に足る明確な数字はあるまい。さすがの中国共産党もごまかしがきかないからである…

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  • [連載]変貌するアジア(第25回)

    ロッテのお家騒動

     今年8月、ロッテホールディングス(重光武雄代表取締役会長)の臨時株主総会 が、東京・帝国ホテルで開かれ、重光昭夫副会長(重光武雄氏の次男)による現 経営体制を支持する議案が決議された。 在日コリアン一世の重光武雄氏(辛格浩;シン・ギョクホ)は、戦後まもなく、 進…

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  • [連載]変貌するアジア(第24回)

    人民元を切り下げた中国

      今年8月中旬、中国が人民元を連続3日切り下げるという挙に出た。そのため、中国の景気後退が再確認されたのである。   以前からわれわれが主張しているように、「中国版公定歩合」(預金・貸出金利。今年6月28日、1年~5年モノ貸出金利5.25%に下…

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  • [連載]変貌するアジア(第23回)

    習政権の「切り札」だった2022年北京冬季五輪

    今年7月31日、2022年の冬季オリンピックが北京に決定した。招致決定後、現地の雪や環境問題に焦点が当たっている。だが、実は、このニュースは、中国にとって経済的に重要な意味を持つ。  習近平政権は昨年来「新常態」(本来は"レッセ・フェール"が基調…

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  • [連載]変貌するアジア(第22回)

    中国経済の悪化と共に沈む台湾

     2016年1月、台湾では総統選挙が行われる。最大野党・民進党は、蔡英文主席の総統選出馬が早々と決定した。他方、与党・国民党は最有力候補と目された朱立倫主席が総統選への出馬を辞退したので、一時、総統候補選びが迷走した。  しかし、立法院副院長の洪秀柱が総統選へ立…

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  • [連載]変貌するアジア(第21回)

    中国の「株バブル」と「不動産バブル」の奇妙な関係

     周知の如く、中国の株価(特に上海総合指数。以下、同様)は、2012年半ばから2014年半ばまでの2年間、2000ポイント程度の相場が続いた。  一方、中国の「不動産バブル」崩壊は覆ようもない。全国主要70都市の多くは、2014年5月以来、今年6…

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  • [連載]変貌するアジア(第20回)

    ついに「株バブル」がはじけた中国

     昨年5月以降、中国の不動産価格が再び下落し始めた。不動産バブルがはじけたと言っても過言ではない。その後、不動産価格は下落の一途をたどる。先月6月、北京、上海、深圳等の一部大都市だけ多少価格を戻したが、あとの地方都市は依然、価格上昇は見られない。そこで、行き場を失…

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  • [連載]変貌するアジア(第19回)

    香港「雨傘革命」のその後

     よく知られているように、台湾海峡を挟んで、中国・台湾・香港の動きは密接に連動している。  中国とは別の国である台湾は、「1国2制度」下にある香港と同じ価値観を持つ。台湾・香港では民意を重視する「近代化」した社会システムが作動している。だが、中国は依然、民意を軽…

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  • [連載]変貌するアジア(第18回)

    「リーマン・ショック」後の景気後退期よりも悪い中国経済

     6月27日(土)、隣国から我が国へ驚くべきニュースが飛び込んできた。中国人民銀行(中央銀行)が、翌28日(日)から“1年モノ”預金金利と“1~5年モノ”貸出金利を0.25%ずつ引き下げると発表したのである。タカが0.25%と考えてはならない。この0.25%には、…

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  • [連載]変貌するアジア(第17回)

    苦境に陥った韓国経済

     最近、急に、韓国は経済的苦境に陥っている。それには、様々な理由が考えられよう。ここでは、主な5つを挙げてみたい。  第1に、「ウォン高」である。輸出依存度が高い韓国(2013年、GDP 比42.9%)には痛手だろう(ちなみに、我が国は同14.6…

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 後藤 亘(東京メトロポリタンテレビジョン会長)

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 小野寺五典(衆議院議員)

 「北朝鮮の脅威で安全保障の潮目が変わった」

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