経営者コミュニティ「経済界倶楽部」

お金持ちの習慣と行動

富裕層専門のカリスマFP 江上治

1%の人だけがお金持ちになれる

 『すべてを手に入れた「1%の人々」はこう考える』(山田順・著/ヒカルランド)が面白い。負債を除く純資産がワンミリオン(今のレートで約1億円)を超える人たち、いわゆる億万長者のデータが載っている本だ。

 億万長者の国別割合リストを見ると、1番は42%でアメリカだ。世界の富裕層が単純に100人だとすると、実に42人がアメリカ人ということになる。日本は8%で、フランスが7%、ドイツ・イギリスが5%と続く。しかし今後は東アジア、中国やミャンマーなどが伸びるそうだ。

 こうしたデータも興味深いのだが、私が注目したのは前書きに書いてある、「富裕層になりたければ、私たちの問題、相手の問題、世の中にある問題を解決すること」という部分だ。これは間違いなく真理である。

 世界で一番のお金持ちと言われているビル・ゲイツや、日本で今一番のお金持ちである孫正義氏。彼らは、世の中のライフスタイル、暮らしをより便利にする、社会の大きい問題を解決する、といったことで財を成している。

 松下電器の創業者で「経営の神様」と言われた松下幸之助氏は、「日本人の暮らしを良くしたい、日本全国津々浦々に電球の明かりを灯すんだ」という思いのもと行動して、財を成した。

仕事や日常生活における習慣とは?

 こうしたことは、超お金持ちに限った話ではない。

 私たちがいわゆる億万長者から何を学ぶかと言えば、実はこの“仕事や日常の生活で相手の問題を解決する”ということなのだ。要は、これがいちばん簡単な、お金を稼ぐ方法であると思う。

 ところが真理に反するのが、世の人々の習いである。

 私が見る限り、99%の人は、相手の問題を解決するなんてとんでもない話、自分の問題解決を他人に押し付けることに一所懸命だ。

 だから、99%の人はお金が稼げない。1%の人だけが稼ぐという状態が、いつまでたっても変わらないのだ。

 収入を得るということは、社会の問題を解決したり、世の中を便利にしたり、例えば身近なことで言えば、上司が困っている問題や、出会った人の悩みを解決するなど、他者視点に立って考えることが必要だ。それがなくひとりよがりでは、お金を得られない。

 ところがここでもう1つ問題がある。「他人の立場に立つことの重要性は分かったが、その人の問題解決をしてあげる方法が分からない」と言う人が多いということだ。

問題解決を積み重ねる行動がお金持ちへの道

 そういう人の共通点は、問題を複雑に考えて、余計に自分の頭の中を混乱させていることである。つまり頭の中だけで考えて、堂々巡りをしているわけだ。

 だから彼らに私は言う。自分の中だけで抱え込んでいるのではなくて、ご用聞きみたいに、「私が今、お役に立てることは何ですか?」「今どんな問題を抱えていますか?」と質問から入れば、その人の抱えている問題が分かるよ、と。 今の自分でできるサポートだけすれば良いのである。

 難しく考えることはない。まずは1日の終わりに、今日出会った人や、今日行った仕事などを振り返る。そして、1日に1つでも2つでも、出会った人、会社が抱えている問題を解決できたのか、または解決するためにはどうすればよいのか、ということを手帳に記録して、次の日の仕事に臨む。このようにしてみてはどうだろうか。

 それを積み重ねて、自分の経験やスキルのレベルを上げていった上で、次は社会の問題解決をするという大きなステージに挑戦すれば、いつの間にか年収1億円の流儀を身に付けているはずである。

[今号の流儀]

99%の人がお金を稼げないのは「他者視線」がないからだ。

 
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