経営者コミュニティ「経済界倶楽部」

意欲不足が気になる社員の指導法

子どもに学ぶ人材マネジメント

5歳の子どもでも意欲不足になる理由

 子どもは好奇心の塊だといわれます。ただ、たくさんの子どもに接していて感じるのは、かなり早い段階で、その好奇心に個人差が生まれるということ。

 確かに3歳くらいまでの子どもは何事に対しても意欲的で、何かテーマを与えてあげると、それが得意なことであってもそうでなくても、皆が一様に熱心に取り組みます。ところが、5〜6歳になると、一部の子どもたちから、好奇心や意欲が失われていく様子を感じることがあります。みんなでこれを成し遂げよう!というテーマにもあまり関心を示さず、まわりの子が何かに熱中している様子を、まるで他人事のように眺めている子どもがぽつんぽつんと見られるようになるのです。

 そういう子どもたちがほぼ間違いなく共通して抱えている問題は、生活習慣の乱れ。保護者の方に、普段の生活の様子を聞いていると、食事の時間がまちまちだったり、夜遅くまで起きていて睡眠時間が不足していたりという問題が見えてきます。大人に生活のすべてを依存している子どもの場合、ひとたび生活が乱れてしまうと、「目の前の時間を生きる」ことに精いっぱいになってしまい、何かを頑張ろうとか成し遂げようという意欲を失ってしまうのです。

 そういう子どもたちに必要なのは、まわりの大人の努力によって生活習慣をきちんと整えることです。順応性の高い子どもたちは、ひとたび規則正しい生活を送るようになると、表情までも変わり、さまざまなことに対する意欲もすぐに取り戻していきます。

 逆にこの時期にさまざまなことに意欲的に取り組み、その達成を喜んだり、楽しんだりする経験を積まずに年齢を重ねると、意欲がないことが当たり前の大人に成長してしまう可能性があるのです。

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