経営者コミュニティ「経済界倶楽部」

魚食とうつ病―タフな心を養う食事の医学

ビジネス脳の作り方

魚を食べる国ほどうつ病発症率が少ないという研究結果

 ストレスがたまって仕事への意欲がわかなくなったら、ぜひ、魚を食べてください。

 魚に含まれる栄養素に、「タフな心を養う効果」があることが医学研究で明らかになったのです。NIH(アメリカ国立衛生研究所)のジョセフ・ヒベルン博士は、世界各国の「うつ病」発病率を比較したところ、魚を食べる量が少ない国ほど「うつ病」になりやすいことに気付きました。

 特に衝撃的だったのはニュージーランドの発病率です。この国は日本と同じように周囲が海に囲まれていますが、牧畜が盛んなため魚の消費量は大変少ないのです。

 そんなニュージーランドでの「うつ病」発病率は、何と日本の50倍。環境面でのストレスは少ないお国柄なので、「恐らく魚に秘密がある」との仮説の下、研究が一気に加速したのです。

 その結果、分かってきたのがDHAやEPAなど魚に含まれる脂肪酸が、脳の神経細胞膜を安定化させ、それが、うつ病予防につながるということです。ですから、魚の中でもDHAやEPAを多く含むサバ、イワシ、サンマなど背の青い魚が特に大きな効果を発揮してくれるのです。

 実際、うつ病の患者にDHAやEPAを投与したところ症状が軽くなった、あるいは、血液中のDHAやEPAの濃度が高い人は自殺する割合が5分の1から8分の1と劇的に低かったといった研究成果が相次いで発表されています。

魚は2つの「心」を守る

 注目していただきたいのは、健康な人も魚の脂肪酸の効果が期待できる点です。

 ささいなことでイライラしたり、やる気が出なくなったりすることがありますが、これは脳の機能がストレスで低下している場合が多いのです。

 そんな場合も魚の脂肪酸を摂ると、ストレスを乗り越える力が高まることが分かっています。ですから、ストレスで心がお疲れ気味のビジネスパーソンの方は、青魚を積極的に取るよう心掛けてください。

 ストレスと戦いながらバリバリ働くビジネス戦士の中には、心筋梗塞で命を落とす人や、うつ病で休職を余儀なくされる人が少なくありません。

 こうした2つの大敵に対し魚は両方ともまとめて退治してくれます。まさに一石二鳥。

 心臓の病気と心の病気。魚は2つの「心」を守ってくれると覚えておいてください。

 
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