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中村耕史(クックパッド トレンド調査室)「2015年の日本のトレンド食材」

クックパッド トレンド調査室 中村耕史氏

 20代から30代の女性を中心に、月間のべ5千万人以上の人が利用する料理レシピサイト「クックパッド」。2014年12月時点のレシピ数は190万品以上、利用人数からも分かるように、主婦はもちろん、料理には欠かせないサイトになっている。今回、15年の食卓をにぎわせる食材や料理の兆しを読むということで、トレンド調査室の中村耕史氏に話を聞いた。

【クックパッドから見る食材、料理名のトレンドと変化】

 クックパッドの豊富なデータを見ると、ユーザーが検索する食材や料理名などの変化の移り変わりが分かる。実際に、こうしたデータをビジネスに活用、法人向けに情報を提供する「たべみる」といったサービスを行う。各社は、こうしたデータを基に仮説を立て、営業企画や新商品の開発を行っているようだ。

中村耕史 中村氏には、15年のトレンドを聞く前に、14年を振り返り、検索件数の中で目立ったものを3つ挙げてもらった。

 「2014年に話題となったものの筆頭に『塩レモン』が挙げられます。13年ブレイクしたばかりですが、既に食卓の新たな味覚として根付いています。もう1つが、『卵料理』ですね。上期は、イングリッシュマフィンの上にポーチドエッグやチーズを載せた『エッグベネディクト』、下期にはガラス瓶の中に半熟卵とじゃがいものピューレを入れ湯煎した『エッグスラット』など、複数のヒットが生まれています。そして、『妖怪ウォッチ』です。14年話題になったアニメですね」

 「妖怪ウォッチ」は、もちろん食材でも料理法でもない。子どもの好きなキャラクターを弁当で再現されたレシピを参考にしようとお母さんたちが検索をかけたものだ。

2014年下期 クックパッドおうちごはん番付 「『アナと雪の女王』のキャラクター〝オラフ〟ももちろん検索されたのですが、つくりやすさという点で、妖怪ウォッチが支持されたようです」(中村氏)

 こうしてみると、レシピサイトから、食や食材のトレンドだけでなく、社会で何が起こっているのかが見えてくる。例えば、あるものが少なくなると、その代替品が求められる。バター不足の今なら、バターを使わないでどうするか知恵を出す。

 また、野菜の値段が高くなると、モヤシやきのこを使ったレシピ投稿や検索が増える。14年、卵がこれだけ流行った背景も中村氏は、価格が安定している影響をみる。

 「新しいものはつくりたいが、お金も掛けられないので食材は限られます。その上で、ひと手間かけて味や見栄えを工夫することで作る満足感も得られます。今後も鶏肉や卵を使って、味覚や視覚の驚きを求める傾向は続くのではないでしょうか」

 食事は既に人生を形づくるものになっている。データから読み取れるのはモノ以上に心なのかもしれない。

【クックパッドから見るトレンド食材その1 ”ラム肉”】

 「羊年なので、ということも無きにしもあらずなのですが、実は、ラム肉というのは年々検索数が上がってきているので、15年の一押しと考えます」

 ラム肉というと、ジンギスカンをイメージしやすいが、検索で組み合わされている言葉はステーキやカレーなど。脂肪分が吸収されにくく、コレステロールを減らす働きを持つ不飽和脂肪酸も多いというヘルシーさが伸びている理由のようだ。

【クックパッドから見るトレンド食材その2 ”アーモンドミルク”】

 「ヒットの理由は、最近のニュースでも報じられました深刻なバター不足が挙げられます。その結果、生乳がバターに振りかえられることになり、牛乳の代替品として注目を集めています。豆乳やライスミルクというライバルはいますが、癖のない味に加え、既にアーモンドそのものの人気が高かったこともその方向性を示しています」

【クックパッドから見るトレンド食材その3 ”ドラゴンフルーツ”】

 「このフルーツも年々検索数の増加で売れる土壌はできています。むくみなどに良いということも知られていて、彩りもいいことからサラダなどにして食べられているようです。ただ、輸入品ですので、これ以上円安が進むと難しいかもしれませんね」

 
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