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高齢者の「口腔ケア」に新たなビジネス

ニュースレポート

口腔ケアを怠った高齢者の死亡事例も

 

 高齢者施設での健康問題のひとつに、口腔ケアというテーマがある。

 高齢者は歯の本数が少なくなり、入れ歯が多いので、必要ないのでは?と思うかもしれないが、口腔ケアを怠ることで口内の細菌が繁殖し、その菌が原因で「誤嚥性(ごえんせい)肺炎」を発症し、亡くなる方が多い。

 今や肺炎は、がん、心臓病に次いで日本人の死因の3番目。厚生労働省の統計によると1年間に約12万人が肺炎で亡くなり、そのほとんどを65歳以上の高齢者が占めている。

 肺炎にはいくつかの種類があるが、高齢者に注意が必要なのが誤嚥性肺炎、これを防ぐためには口腔ケアが欠かせない。

 最近では、ドラッグストアには高齢者専用のスポンジブラシや綿棒、口内を拭くシートなどさまざまな口腔ケア商品が売られている。毎日、食事のために使う消耗品だけに、お徳用パックも多い。

 高齢者向けの宅配食も、利用者の口内の状況に合わせてバリエーションが増えている。お粥状の弁当もあれば、ムース状の「ムース弁当」も用意されている。

 ムース状であれば、歯のない高齢者も食べられる。これできちんと食事が取れ、体重の減少、食欲減退、だるい、歩けなくなるといった「低栄養」を予防することができる。

 農林水産省では、ムース以外にもペースト、ゼリー状などの新しい介護食品を提唱。昨年愛称を募集し、「スマイルケア食」と命名された。スマイルケア食オリジナルテーマソング「食べて元気!スマイルケア食」はYouTubeにも投稿され、その普及に力を入れている。

 このスマイルケア食は、拡大が続く高齢者市場のビジネスに果たしてつながるのだろうか。

 
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