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アドアーズがわずか9カ月で介護業界から撤退 FCに動揺広がる

ニュースレポート

 2014年11月にアミューズメント施設を運営するアドアーズが、デイケアサービス「茶話本舗」をFC展開する日本介護福祉グループを買収し、介護業界に参入した。

 お泊りデイサービスの先駆けとしてFCを拡大してきた「茶話本舗」だが、14年7月に週刊誌で一部加盟店のお泊りデイにおける虐待が報道され、関係のない加盟店も風評被害に困っていただけに「なぜ、アドアーズが? それも今のタイミングで?」という声も多かった。また、15年1月には、15年度からの介護報酬の引き下げも決まったことで、茶話本舗の今までの収益モデルの見直しが迫られ、アドアーズがどう対応するかも注目されていた。

 そして8月11日、アドアーズは日本介護福祉グループの全株式を同社の代表取締役会長であり、創業者である藤田英明氏に5000万円で譲渡すると発表、わずか9カ月で介護業界から撤退することとなった。

 アドアーズの発表によると、取得後に公正妥当な会計基準で決算を行ったところ、デューデリジェンスで想定した金額を超え、大幅な債務超過に至った、とのこと。何ともお粗末な結末となった。

 アドアーズがいくらで茶話本舗を買収したかは明らかではないが、債務超過を解消するための追加出資などもあり、アドアーズは約10億円の特別損失を計上、役員報酬の減額も発表されるなど、大きな痛手となった。

 「アドアーズからの役員の派遣も始まっていただけに、今回の売却で困惑している加盟店のオーナーも多い」(介護業界関係者)という。

 FCといっても、各加盟店が独自のサービスを行い、地域のケアマネージャーから信頼されている加盟店もあれば、介護報酬の引き下げで収益が悪化している加盟店もある。今回の一連の騒動を機に、FCからの脱退、休業が増えてくる可能性もありそうだ。

 
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