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家庭でも酒場でも飲まれる レモンサワーがブームの理由

レモンサワーフェスティバル画像

 日本のアルコール市場は長期低落傾向から抜け出せていないが、その中で気を吐いているのがレモンサワー市場だ。コンビニエンスストアに行ってもそれはよく分かる。ビール類に匹敵するほどのスペースをレモンサワー類が占めている。

初回のレモンサワーブームは1980年ごろ

 先日、コカ・コーラが九州地区限定でレモンサワーの発売に踏み切った。コカ・コーラが日本国内でアルコール飲料を販売するのはこれが初めてのこと。

 人口減少時代を迎え既存商品の売り上げ増がむずかしいこともあり、新ジャンルとして目をつけたのがレモンサワーだった。

 このようにレモンサワーは今2度目のブームを迎えている。第1次ブームは1980年頃。東京のモツ焼き屋から始まった「酎ハイ」は、価格が手頃だったこともあり、爆発的に全国に広まった。80年代にベストセラーとなった俵万智の『サラダ記念日』にも、酎ハイの歌が含まれているほどだ。その後は生レモンサワーなども登場し、定番の飲み物として定着していった。

 今のブームは3年ほど前から始まった。EXILEがレモンサワーを「公式飲料」と公言したことから人気に火がついた。

 同時に皮ごと凍らせるなど趣向を凝らしたレモンサワーが登場する一方、レモンやフルーツなどの盛り付けにこだわったインスタ映えするサワーなど、いわゆる「進化系レモンサワー」が若者を中心に人気を集めていった。さらにはベースとなる甲類焼酎が糖質ゼロのため、糖質オフブームの追い風も吹いた。

 第1次ブームが、価格訴求型、ターゲットが男性中心だったのに対し、今度のブームは老若男女を問わないところが特徴だ。

 飲まれる場所も、昔ながらの居酒屋だけでなく、「ネオ酒場」と言われるレトロなイメージを再現した、女性も楽しめるお洒落な店でもレモンサワーに力をいれるようになった。今回のほうが裾野ははるかに広い。

レモンサワーフェスティバルに多数の来場者

 このブームをさらに全国に広めようと、昨年からは「レモンサワーフェスティバル」も始まった。第1回は「ひとりでも多くの人にレモンサワーのおいしさを伝えたい!」との思いから、昨年10月、東京・目黒に5つのレモンサワーの人気店が2日間にわたり出店、5200人の来場者があった。

 これに手応えを感じたレモンサワーフェスティバル実行委員会では、今年、全国7都市に拡大。既に東京、大阪、名古屋、札幌、仙台の5都市で開催し、大阪では3日間で1万6680人を集めるなど、大盛況となった(今後は7月27、28日に福岡、8月18、19日に横浜で開催予定)。

 同フェスティバルを後援する宝酒造によると、甲類焼酎にフォーカスが当たることはこれまであまりなかったが、レモンサワーブームとともに、ベースとなる焼酎そのものも注目されるようになったという。

 同社ではレモンサワー専用の甲類焼酎も発売しており、レモンサワー需要を獲得することで、売り上げを伸ばしていく方針だ。

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