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TPP交渉をはじめ今後の経済政策を左右する甘利氏の体調--内閣府

霞が関ウォッチング

 早期の舌がんを明らかにした甘利明経済再生担当相の体調が注目されている。

 環太平洋経済連携協定(TPP)担当相も兼ねる甘利氏が、年明けからの公務復帰後、タフな交渉を乗り切れるのか、懸念が拭えないためだ。

 TPP交渉の結論が持ち越される中、交渉のキーマン、甘利氏の復帰後の体調が国益をも左右しかねない状況だ。

 甘利氏は病状を明らかにした昨年12月5日の記者会見で、

「一刻も早く病を克服し、閣僚としての責務を引き続き果たしていく」

 と述べた。体調不良により、検査入院したところ、早期の舌がんが判明。甘利氏は、病状を鑑みて、検査入院前の11月29日に安倍晋三首相に辞意を伝えたが、首相から、

「引き続き責務を果たしてほしい」

 と慰留され、これを受け入れたという。

 12月7日から4日間の日程で開かれたシンガポールでのTPPの閣僚会合は欠席し、代理に西村康稔内閣府副大臣を送り込んだが、結論は先送りされた。TPPの閣僚会合は、1月にあらためて開かれるが、これまで交渉を担い続けてきた甘利氏が出席できるかが焦眉の急となる。

 また甘利氏は、政権の経済政策「アベノミクス」の立案、実行面で、首相が最も頼りにする存在の1人だ。

 財務省が財政規律を重んじて消費税増税後の大型の経済対策に慎重な見方を崩さなかったのに対し、増税後の景気腰折れを懸念して、投資減税などの強化を訴えた者は他ならぬ甘利氏だった。

 政権発足後、政府内の各方面の意見を調整する内閣の司令塔の役割を果たし続けてきたが、復帰後も同じ激務に耐えられるかは不透明。甘利氏の体調が政権の悩みの種になりそうだ。

 
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