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暑い夏に最高のパウダースノーが売れる--ジェットスターグループ

豪州と日本の結びつきを強めた

 LCC(格安航空会社)は、世界中の空の移動を手軽で便利なものに変えた。ビジネス需要よりも旅や休暇での利用者が多いLCCは、日本のウインターリゾートにとっても新たな導線となっている。オーストラリアを本籍とするジェットスターグループ日本支社長の片岡優氏に話を聞いた。

手軽になった「パウダースノー」

 オーストラリア人に人気のニセコを筆頭に、トマム、ルスツ、キロロなど道内のスキー場の多くで今外国人観光客が伸びてきているようだ。

 その背景には、交通網の充実がある。その大きなきっかけになったのが、2004年に誕生して以来、アジア太平洋地域で人気のLCC(格安航空会社)であるジェットスターだ。

 日本に就航したのは07年。関西国際空港への初お目見えだった。翌年には成田とケアンズ、ゴールドコースト線も就航し、日本人の新たな旅を提案したと同時に、オーストラリアの人たちに日本を身近にした。

 12年には、ジェットスター・ジャパンが就航し、その後成田=札幌便も誕生、ウインタースポーツを愛するオージーは、自国の航空会社で成田に飛び、そこから同じグループで新千歳空港まで行けると気軽に日本のパウダースノーを味わえるようになったのだ。

 成田空港に行ってみると分かるのだが、オーストラリアからの到着客が、スノーボードやスキーの用具が詰まった大きなケースを引いている。面白いことにTシャツ、短パン、サンダル履きという格好も珍しくない。日本とは逆の季節である南半球からのお客さんであることはすぐ分かる。

 ジェットスターグループ日本支社長の片岡優氏によると、「成田に入り、新千歳に向かう便において、多い時で乗客の7〜8割を占めることもあります」とのこと。

新たな市場が生まれている

 リゾートを訪れるお客さんがLCCを利用することになれば、既存の航空会社にとって売り上げが落ちると思われがちだが、実際にはLCCと既存のフルサービスの航空会社が、顧客層でバッティングすることはないと言われている。

 成田=新千歳線に関しても、前出の片岡氏によると、LCC参入後、純粋に顧客を増加させており新たな観光需要をつくりだしているようだ。

 顧客の創造という点を考えれば、アジア地域のお客さんも近年増加しているという。ジェットスターは日本以外にもシンガポールやベトナムなどにベースを持つ航空会社があり、「シンガポールから『雪を見たい』と関空経由で新千歳空港を目指すトレンドが生まれています」(片岡氏)とのこと。

 夏の北海道の魅力は東南アジアでも良く知られていたが、「冬」の人気をもっと知らしめることで、さらなる需要拡大に繋げられるのではないだろうか。

 
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