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「夢と感動を継承する大会を開催し、 日本の活性化を期待」--竹田恆和(日本オリンピック委員会会長)

日本のスポーツ振興を促進し社会貢献につなげる

 今後の課題として、オリンピックを成功させるためには、自国の選手の活躍は不可欠です。立派な施設を造って開催しても、自国の選手が活躍しなければ、オリンピックは盛り上がりません。多くの子どもたちに夢を与えて、感激をいかに伝えていくかが大事ですが、そのためには日本選手がオリンピックで良い成績を上げることが必要です。ですから、今の若い世代、中学生や高校生の選手を強化していくことが非常に重要で、そのためのプログラムも既に始めています。

 また、2年前にスポーツ基本法が制定されて、国が日本のスポーツの振興と国際競技力の向上を担っていくことになりました。その先にはスポーツ庁を立ち上げる動きもあります。国がそれだけスポーツに力を入れ、オリンピックだけでなくパラリンピックも含め、大会の成功と選手の強化に力をいれることは、われわれも大いに期待しています。

 オリンピックが来ることによって、国民が1つの方向に向かい、みんなで努力していくことは非常に素晴らしいことです。特に今の日本にはそういうものが必要ではないかと思います。

 1964年の東京オリンピックの時、私は高校2年生でしたが、この世界最大のスポーツの祭典が成功し、日本の選手が大活躍したことに、日本人としての誇りと自信を抱いたことを今でも覚えていますし、大きな夢と感動も与えてもらいました。私もあの舞台に立ちたいと思い、オリンピックを目指した1人ですが、そういう夢を持って、多くの人がチャレンジすることは非常に素晴らしいことです。当時のわれわれの想いを次の世代の若者に伝え同じ経験をしてもらいたいというのが私たちの気持ちです。これからの時代を背負う若者がスポーツの素晴らしさ、あるいはオリンピックの価値を受け継いでいけるような大会を開催したいです。

 施設の面で言えば、64年の東京オリンピックの時に使われていた施設が、今はもう国際競技連盟の規格に合わなくなり、サッカーのワールドカップや世界陸上で国立競技場が使えませんでした。あれだけ日本人に夢と感動を与えてくれた施設が、今はもう時代にそぐわないわけです。そういう施設の改善は、やはりオリンピックが来るようなことでもないと、なかなか改善できません。今回のオリンピックに合わせた改修で、これから半世紀、その夢の舞台が残っていくことは素晴らしいことだと思いますし、日本のスポーツ振興そして競技力の向上につながっていくことは間違いありません。また、医療費の問題にしても、少子高齢化を迎える中で、人々が永くスポーツを楽しむことによって健康を保つといった形での社会貢献を期待しています。

 オリンピックが来ることによって、世の中が明るく元気になると思います。日本がもっと活性化していく起爆剤になってもらいたいし、そうなることを期待します。 (談)

 

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