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「1つの作品を世界で販売 できるようなビジネスモデルを 構築していきたい」--石坂敬一(ワーナーミュージック・ジャパン会長)

石坂敬一氏

美しき日本歌謡の進化型「ビジュアル歌謡」の新星、川上大輔

美しき日本歌謡の進化型「ビジュアル歌謡」の新星、川上大輔

世界展開の先鞭を付けたきゃりーぱみゅぱみゅ

 世界の音楽市場は約3兆円。日本を除くと、残りは2兆7千億円くらいあるのだから、ここを狙わない手はないと力説する。

 その良い事例として、同社所属のきゃりーぱみゅぱみゅがいる。デビューして3年だが、フランス・パリの街角では彼女の曲にあわせて踊り出す現象も起き、反響を得ている。

 人気の理由は、世界へ強い発信力がある「かわいい」という日本の発想と「原宿」文化の象徴的な存在となっているからだ。彼女のことを米国のジャーナリストが「音楽は最も新しい。世界のどこにもいない存在だ」と評したとか。来年2~6月には欧米の公演が控えており、彼女が先鞭を付けた形で、日本の音楽ビジネスもしっかり外貨を稼ぐ道筋が見えてきたとのことだ。

「これまでの音楽産業は若い世代が支えてきましたが、高齢社会を迎え、これからは中高年のマーケットも重要になってきます。40~64歳までの人口は4380万人、40歳以上ということで見れば7800万人もの大きな市場がある。こういう分野をターゲットにした大人ミュージックが必要です。高齢社会はマイナス面がクローズアップされることが多いですが、日本はこの面では世界の先取りをしているということです」

 往年の人気歌手やバンドの名曲を集めたCDがヒットしており、ワーナーミュージック・ジャパンも昨年4月からジャズの名盤を1千円で順次発売し、計70万枚のヒットになっているのが好例だ。

「どこまでできるか分かりませんが、将来は米国のレコード会社のように1つの作品を世界30~50カ国以上で販売できるようなビジネスモデルを構築していきたい」

 10年にユニバーサルミュージックの会長を退き、相談役になった。後進に道を譲ろうと思っていた矢先の11年、古い友人からの連絡で、ワーナーミュージックのトップ就任要請を受け、「最後の仕事」と会長に。

 大きな夢の実現に力を注ぐ石坂氏だ。

 
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