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聴覚障害者の支援商品開発で法人需要も幅広く獲得--東京信友

企業eye

「屋内信号装置」や「火災警報器」、「強力振動目覚まし腕時計」など、聴覚障害者向け製品を製造・販売。齋藤社長の開発した製品が評判を呼び、さまざまな法人に販路を拡大している。

 

齋藤 勝社長 生年月日●1929年9月20日 出  身  地●東京都中央区 最終学歴●成蹊大学経済学部 趣  味●ゴルフ・囲碁 座右の銘●愚直に徹する

齋藤 勝社長
生年月日●1929年9月20日
出 身 地●東京都中央区
最終学歴●成蹊大学経済学部
趣  味●ゴルフ・囲碁
座右の銘●愚直に徹する

── 事業の概要は。

齋藤 聴覚障害者の生活向上を促す機器を開発・販売しています。具体的には、来客やファクス着信といった情報を家の中のどこにいても知らせてくれる「屋内信号装置」や、煙を感知し受信器にアラームを送る「住宅用火災報知器」などを製造しています。振動や文字メッセージ、光を使ってアナウンスする仕組みです。

 聴覚障害者には健常者に分からない苦労が多々あります。私自身、耳に障害があるので、お客さまの需要を反映した製品を作ることが可能です。ユーザーから頂く喜びの手紙が活力となっていますね。

── 取引状況はどのように推移していますか。

齋藤 大変驚いているのですが、一般企業との取引が増加しています。取引先の多くは、自動車や電機、半導体、化学といった数多くの大手メーカーです。主に、騒音の多い工場で従業員同士の連絡手段や意思疎通などに活用されています。加えて大手スーパーでは、無駄な電力使用をしないように警報を発する「デマンド監視サービス警報通知」の需要が高いですね。今までになかった高機能製品が企業のニーズにマッチしたのが、取引拡大の大きな要因です。技術力が認められ、2009年には内閣総理大臣賞を頂きました。

── 今後はどういったマーケットを深耕していきますか。

齋藤 介護施設や病院、住宅メーカーといった事業者とコラボレートできたらと思っています。そのためにも人材確保は喫緊の課題です。

 そのほか海外からも製品供給の要望をいただいているのですが、事業を行うには各国の電波法に基づき、許可を取得しなくてはいけません。将来的にはそこを乗り越えて行きたいですね。

── 今後の経営展望について教えてください。

齋藤 現在、私が84歳ということもあり、常務の山田に業務を移行している最中です。今後も後進には規模の拡大だけを求めるのではなく、質の高い製品開発を続けていく企業を目指してほしいと伝えています。私自身、研究開発は趣味のようなものなので、経営から退いても顧客にとって必要不可欠な製品づくりを続けていきたいと思っています。

 

【会社データ】

東京信友
設立●1985年12月
資本金●2千万円
従業員●7人
所在地●東京都新宿区