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消費者不安を解消する中古マンションリノベーション事業で急成長--山下智弘 リノベる社長

中古マンションを自分の好きなように改修できるとして、関心が高まるリノベーション。リノベるはリノベーション向けに物件探しや設計施工、専用ローンをワンストップで提供、順調に業容を拡大している。同社躍進の要因は、消費者の不安を徹底的に解消したことにある。山下智弘社長に話を聞いた。

リノベーションのさまざまな課題を解決

 リノベるは全国の売買仲介業者や施工事業者などのパートナー企業と提携し、「住まいのセレクトショップ」としてオーダーメード型のリノベーションサービスを提供している。

 2013年度の受注件数は113件で、物件紹介から施工までを手掛ける「請負型リノベーションサービス」事業者としての存在感を誇っている。今年度は300件と大幅な受注増を見込んでおり、数年以内の株式上場を計画するが、会社が生まれてからわずか4年半しかたっていない。急成長の原動力はどこにあるのだろうか。

 山下社長は成長要因として、消費者がリノベーションを行う上で抱えるさまざまな課題を解消してきた点を挙げる。

 消費者の多くはリノベーションに適した物件探しや、イメージ通りに仕上がるのかについて不安や困難を感じている。加えて、完工後に費用が膨らむなどの不透明な価格体系や、ローンを組みにくいといった問題点が妨げになっていた。

 同社は築年数が古くても管理状態が十分でリノベーションに向いている全国の“宝石物件”を発掘し、自社サイトに掲載。サイトからの問い合わせに対して全国9カ所の直営ショールームに誘導、イメージ通りの仕上がりになるように顧客のプライベートを含めた綿密なヒアリングを行っている。

 価格は定額制を導入しており、物件価格と改修費用を合わせて支払える金融機関との提携ローンをラインアップ、顧客の安心感を誘う。顧客の平均世帯年収は400万~600万円。1軒あたりの改修費は、平均面積68平方㍍当たり850万円程度となっている。かつてリノベーションといえば、富裕層が顧客の中心だった。しかし同社では、今まで利用が少なかった中間層の取り込みに成功している。

 同社が目指すのは、事業を通して国内の中古住宅市場を欧米並みに拡大させること。住まいを自分好みにアレンジし、資産価値を高めることができるリノベーションの利点を地道に伝えていく考えだ。

 そのためにも、今年10月時点での従業員数を約80人と昨年よりも倍増させ、企業の行動指針である「リノベる。Value」を社員全員に周知徹底している。

 山下社長は「指針にある『明るいバカ』や『感謝の気持ち』を社員全員で体現しながら、愚直に進んでいきます」と意気込んでいる。

 

リノベる
http://www.renoveru.jp/

 

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