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ASEAN経済圏を舞台にコンサル事業や教育事業で独自の存在感を発揮―ASIA PROJECT SUPPORT

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高い経済成長率を誇り、世界有数の巨大経済圏となったASEAN諸国への投資や事業展開をサポートするAsia Project Support。独自のネットワークで他社とは一線を画した確実なコンサルティングを行うとともに、金融知識の教育・啓蒙を図る。

北田さとし

ASIA PROJECT SUPPORT CEO 北田さとし(きただ・さとし)

 

 世界経済が踊り場を迎えつつある中で、堅調な伸びを見せるASEAN各国に対しては海外企業の進出がこれまで以上に活発化している。

 Asia Project Supportは、各国との緊密なネットワークによる地域に密着したサポートを強みに、着々と業容を拡大している。2015年からカンボジアでマイクロファイナンス事業を展開するAsia Pacific Finance Plcとの連携では、クラウドファンディングによって世界中の投資家から資金調達できる仕組みを構築。契約に関わる翻訳作業なども含めたきめ細かなサポートで、地道に実績を積み重ねている。

 同社の北田さとしCEOが、不動産投資や保険の見直しなどのコンサルティング業務を手掛ける中で、有力な投資先として目を向けたのがASEAN諸国だった。

 「リスクはあるものの成長率は高く、多少の金融危機が起こっても内需で伸びていく力があります。また金融立国でもないので、着実に人口が増加している分、ダメージを受けた時のリカバリーも早い」

 投資家の希望に併せて、現地視察ツアーなども実施。高層ビルが建ち並び、高級車が走るカンボジアの首都プノンペンの現状を実際に目にすると、日本国内の企業が投資だけでなく事業として参入したいという声も多いという。

 こうしたコンサル業務の一方で、教育事業にも注力している。10年前、北田氏自身が金融知識を学びたいと考えて仲間と立ち上げたセミナーは、口コミで参加者が増えて、今や東京を中心に大阪、名古屋の3カ所で毎週開催している。このセミナーには、これまで延べ2万人以上が参加。今後、教育事業としての礎を築くために、規模を拡大しながらさらなる事業化を図っていく。

 北田氏はこうしたセミナーを今後、国内のみならずお隣の韓国からアジア各国まで広い範囲で展開していきたいと考えており、「日本はOECD加盟国の相対貧困率ランキングを見ても、中間層が抜け落ちて貧富の差が拡大しています。収入が上がらないのに負担が増えていく中で、これから子育てをする世代にこそ金融リテラシーをしっかり身に付けてほしい」と使命感を燃やしている。   

 

会社概要

設立 2016年7月

資本金 1,000万円

所在地 東京都中央区

事業内容 海外進出企業のサポートおよびアドバイザリー業、海外事業コンサルタント業、海外事業視察の企画、各種翻訳業務

http://asia-p-support.info/

 

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