経営者コミュニティ「経済界倶楽部」

「IT×教育」を軸に高度なIT社会の構築を担う存在へ–ネクストワン

2020注目企業38

 幅広い産業分野において、ネットワーク・サーバシステムの設計や構築、保守など、安心・安全なシステム運用をサポートするネクストワン。今後ますます高度化、多様化するIT社会のさらなる発展に寄与すべく、「教育」をキーワードに事業を展開している。(『経済界』2020年4月号より転載) 

村田怜皇氏

ネクストワン社長 村田怜皇(むらた・れお)

 

 人は環境や教育によりいくらでも変われるし、成長できる――。

 ネクストワンの村田怜皇社長は、ITに興味があれば、知識のない未経験者でも積極的に採用し、一流のエンジニアへと育成する方針を掲げている。この「エンジニアの育成」を目的として2001年に創業した同社は教育のノウハウに定評があり、専任講師や専用の研修室を設けるなど、研修制度や学ぶ環境を充実させている。

 「4月にはカリキュラムを刷新する予定です。研修期間は基礎知識をしっかりと身に付けなければなりませんが、日々進化し続けるIT業界ですから、より高度で実践的な内容に更新していくことが不可欠です」

 それと同時に、エンジニアの適性や将来的な希望などを加味し、より適材適所のアサインができるよう体制を整えていくという。

 「ネットワークやクラウド、セキュリティーなど特化したい領域を伸ばすためには、適切なタイミングでさまざまな経験を積ませ、ステップアップしていく必要があります。各々が望ましいキャリアパスを描けるように組織編成を見直しているところです」

 これからは、経営・営業だけでなくエンジニア同士での面談を増やし、データ管理・分析を行うことで多角的にキャリアパスを検討、構築していく。そうすることで「これまで以上に成長を後押しできる環境をつくっていきたい」と村田社長。社員の幸せを第一に考え、働きがいのある職場環境を整えていくことで、顧客満足の実現へとつなげていく。

 他方、2020年度から小学校でプログラミング教育が必修化されることを受け、新規事業を始動。小学生向けのIT教育塾「HACK POP」では、STEM(Science、Technology、Engineering、Mathematics)教材を使ってプログラミング的思考を学ぶことに加え、ITリテラシーやタイピングといったITの基礎、楽しさに実践を加えた学びの場を提供する。

 「1年間受講すれば、『ドットコムマスター』という大人も受験する実践的な資格も取得できます。ITと教育のノウハウと強みを生かし、事業を軌道に乗せていきます」

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会社概要
設立 2001年8月
資本金 3,300万円
所在地 東京都渋谷区
従業員数 180人
事業内容 ソリューション事業、イノベーション開発、セキュリティー事業、
研修・教育事業
https://www.next-japan.co.jp/
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