1970年中国・吉林省生まれ。山東大学日本学部卒業。2010年3月レイズ本社(青島新永国際貿易有限公司)を設立。特殊な機能性繊維を使った商品の開発で人々の健康に貢献する。11年日本法人アントレイズを設立。
米国の特許技術による機能性繊維の商品がついに日本上陸へ

世界柔道大会で冠スポンサーとなり「新永COOLCORE杯」をサポート
〝機能性繊維〟への注目が集まっている。
見た目は同じでも、保温性や冷感などの付加価値が高く、日常生活はもちろん、スポーツや屋外レジャーシーンにおいて人気が広がっている。そんな中で、米国の特許技術によって開発された、世界初の生地から生まれた機能性繊維の商品がついに日本に登場した。
販売元は中国・青島に本拠があるレイズ・インターナショナル(李永紅CEO)。第1弾として昨年8月、生地の温度を下げる冷感メカニズムのタオルを発売、本格的に日本市場で攻勢をかける。
李CEOは「米国のライセンスを取得して、独自に開発した編み方で生地に仕上げ、製品化しています。縫製は中国などにある日本企業の工場に委託。世界で最も品質へのこだわりが強い日本市場で成功すれば世界でも通用すると思います」と語る。

メーンとなる製品は「COOLCORE(クールコア)」、「SolarStar(ソーラースター)」そして「CELLIANT(セリアント)」の3つ。
まず、「COOLCORE」には吸水、保水、蒸発の3つの役割を単層生地に集約した、世界初の冷感メカニズムテクノロジーが生かされている。吸収された水分が振動し、蒸発冷却することで生地温度を下げ効果的な気化熱を生み出す。生地の温度は外気温より20%から30%低下するという。
また「SolarStar」は、それとは逆に、十字構造の繊維を使用した素材で、今までにない温度上昇が可能な繊維製品。そして「CELLIANT」とは、米国のCELLIANT社が開発したテクノロジーファイバーで、13種類のミネラルをポリエステルに注入し、着る人の体内酸素レベルを約7%も高める効果がある。
今年は機能性繊維を中心とする新ブランド「Reyslee(レイズリー)」を立ち上げる。「今の夢は、店頭に並ぶアパレル製品がすべて機能性繊維でできたものになっていることです」と語る李CEOの挑戦は続く。



NBA選手のトレイシー・マグレディ(愛称:T-MAC)と
COOLCOREイメージキャラクターの契約を締結
連続20年間パリ・コレクションに参加する
日本人有名デザイナーRYNSHU氏(左)と
「COOLCORE」を素材とするスポーツタオル。カラフルな商品展開が特徴だ
中国に本拠地を構えて、グローバルに幅広い事業を展開している。
「make a wave」を企業理念に、常に時代の先端を切り拓く新しいビジネスに挑戦する
販売戦略のクリエイティブ会議で社内プレゼンテーションを実施
日本国内の販売戦略を担当する
日本法人アントレイズの望月裕会長と
グローバルなブランド展開についてCOOLCORE社と
「Two Teams, one goal」で合意した
「COOLCORE」「SolarStar」や「CELLIANT」といった
機能性繊維に加え、さらなる新商品の開発も進めている
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