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病院・ホテル向け自動精算機でシェアナンバーワン--馬淵将平(アルメックス社長)

馬淵将平アルメックス社長

ホテルや病院、ゴルフ場などでよく見かける自動精算機とその業務用ソリューションシステムにおいて、業界でトップシェアを誇るアルメックス。2006年にUSENグループに入り、これから大きく飛躍しようとしている。(聞き手=本誌編集委員/清水克久)

自動精算機シェアはレジャーホテルで80%に

病院への自動精算機導入率は、断トツのトップシェア

病院への自動精算機導入率は、断トツのトップシェアを誇る

-- まず、御社の業務内容についてお聞かせください。

馬淵 当社はホテルや総合病院、ゴルフ場などの幅広い業務用市場において、自動精算機とそのバックボーンになる各種のシステムを提供する業務用ソリューション会社です。具体的にはホテルのフロント管理システム、VOD(ビデオオンデマンド)サービス、病院、ホテルのペイテレビ、それに加えて自動精算機などを複合的に展開しています。特徴としては、BtoBのビジネスモデルであること、またこれら専門領域で高いシェアを持っていることです。

 8年前にUSENのグループ会社になったのは、もともと当社の主要顧客がホテルや病院であり、USENの顧客層と重なっていたからです。そこでのシナジーにより、当社にとっては従来の顧客に加え、新たな顧客層も取り込めると考えたのです。

-- 現在、シェアはどのくらいなのでしょうか。

馬淵 レジャーホテルは日本国内に約7千軒あり、そのうち各種機器・システム導入済みは5千軒、その中の約4千軒に当社の商品が導入されています。シェアにして約8割です。また、病院の自動精算システムでは、全国の150床以上の病院約4千軒のうち、3分の1が自動精算機を導入済みで、そのうち約6割で当社のシステムが採用されています。

-- 非常に高いシェアですが、その理由をお聞かせください。

馬淵 正直なところ、精算機という製品だけを見ると、他社と大きく変わる点は見付けにくい。違いとして挙げられるのは、競合他社である大手ITメーカーやATMメーカーが、自社の汎用品を納品するのに対し、当社はこれらの市場に特化し専用機の製造開発を行い、当該事業を展開しております。当社は、古くからホテルの自動精算機やフロントシステムに着目し、市場の拡大に正面から取り組み、市場を創出し、育ててきたという自負があります。また、きめ細かいアフターメンテナンスサービスなど、専業だからこそできることなのです。

 さらに、自動精算機を設置するだけではなく、精算機とバックオフィスシステムとのインターフェイスをつなげ業務効率を向上させるなど、顧客管理システムも含めて、パッケージで提案しています。スタッフの活用方法、省力化で余裕が出た人材をどこに振り分けるかといったオペレーションのコンサルティングも行っています。

病院向け自動精算機の導入が今後増える

-- 病院では、コスト削減効果はどの程度あるのでしょうか。

馬淵 省力化により人件費を減らすことはできますが、それがシステム導入コストに見合うかどうかは一概には言えません。

 しかし、それでもこれだけの納入実績がある理由は、顧客満足度の向上があるからです。来院したときに、診察カードを機械に通すと自動的に受け付けができ、その場で待ち状況が分かる。順番が来るとカード番号で呼び出され、診察を受ける。診察が終わったら、自動的に会計に移行して、そこでも待ち状況が分かり、速やかに精算ができます。圧倒的に患者さまのストレスが減るのです。

 また、病院としても、それまで会計に携わっていた人員を顧客サービスにまわすことができるので、顧客満足度が向上するメリットがあります。

-- 高齢化の加速で、病院向け市場は伸びますか。

馬淵 設備投資コストの問題で大型の病院でないと導入が難しいですが、まだまだ未導入の病院は多いのが実態です。

 今後、病院では経営合理化が進み、地域においては病院の再編が進むと考えています。地元の診療所や個人病院と基幹病院が一体になって地域医療を担う仕組みが進展していくと思われますが、当社は既に基幹となる大病院とお付き合いしているので、今後新たに導入いただける医療機関は増えると思います。

 さらに、ホテルやゴルフ場、飲食店といったレジャー施設も今後大きく伸びるでしょう。特にUSENの顧客層である飲食業界においては、テーブルで注文できる自動注文システムも商材として取り扱いがあるので、シナジーも期待されます。

-- 東京オリンピック招致が決まり、観光需要が伸びている中でホテルや飲食産業の市場は賑わうでしょうね。

馬淵 今でも、各分野で外国語対応を求めるなどさまざまな要望はあります。そういった取り組みに加えて、ゴルフ場やその他のレジャー施設での自動精算、券売機といった分野も重要なマーケットになってきます。

 現在、売り上げは150億円程度で、ここ数年は横這い状態でしたがマスマーケットに向けた商品開発力の強化や成長著しいアジア市場へも挑戦するなど、さらに成長戦略の実現に舵を切っていきたいと思います。

 

馬淵将平アルメックス社長アルメックス社長
馬淵将平(まぶち・しょうへい)

1972年生まれ。95年早稲田大学卒業。同年、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。2006年ゴールドマン・サックス証券入社。09年USEN常務執行役員CFO。11年同取締役副社長執行役員CFO(現任)。13年11月から現職。

 

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