
フィル・カンパニー
高橋伸彰社長
フィル・カンパニーのビジネス展望
フィル・カンパニー(東京都千代田区)は、駐車場を活用した空中店舗「フィル・パーク」の企画開発ビジネスで成長を続けている。
高橋社長は大手金融会社や会計事務所を経て2005年に独立。経営支援を手掛けていた当時の顧客に新しい出店方法について相談され、現在の事業モデルを思い付いた。
駐車場の上に空中店舗を設けることで、オーナーの収益向上をサポートしている。ノウハウを積み重ね、低コストかつ2カ月半程度での短期間施工を実現。現在まで、都内を中心に約40の「フィル・パーク」を開発してきた。ガラス張りを基調にしたおしゃれな外装や安価な賃料を武器に飲食店や小売店、保育所、シェアハウスなど、多様なテナントを獲得。「初期テナント誘致保証」を掲げ、オーナーの安心感を誘っている。
同社は「フィル・パーク」を2年後には100カ所にまで拡大させる計画。そのタイミングで新規株式公開を行い、認知度を一層高める。
高橋社長は「事業拡大を促すため、業務フローの見直しや商品の改善をとおして契約から完成までの期間を短縮させます」と意気込む。加えて、テナントでも引き合いの多い飲食店向けに資金調達支援を強化していく構えだ。