経営者コミュニティ「経済界倶楽部」

マクドナルド帝国を築いた男の精神とファッション

西岡慎也氏

「仕事ではファッションが大事」と言えば、大事なのは中身だと反論されるかもしれない。だが、「仕事では印象(インプレッション)が大事」と言い換えれば、おそらく異論は少ないだろう。「ファッションとは、その人の内面、在り方を表すもの」と考えれば、そのプライオリティは高まるはずだ。本シリーズでは、20年間で2万人以上のファッションをコーディネートしてきた、ファッションスタイリストジャパン(FSJ)の西岡慎也氏が、ファッションとの向き合い方、具体的なテクニックなどを、ビジネスパーソンに向けて伝授する。

戦闘服としてのスーツ

ファウンダー

マイケル・キートンのスーツ姿が印象的な映画「ファウンダー」

 マクドナルド創始者のレイ・クロックの人生を映画化した「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」と、われわれファッションスタイリストジャパン(FSJ)のタイアップが決まりました。7月29日から全国ロードショーが始まります。非常に面白い映画なので、ぜひご覧になって下さい。

 マイケル・キートン演じるレイ・クロックは、ミキサーのセールスマンをしていましたが、50代の時にマクドナルドと出会ったことで成功の階段を駆け上がっていきます。

 当初は拙い感じが残っていたのですが、マクドナルドという武器を手にしたことで実績を積み上げ、世界有数のハンバーガーチェーンを築き上げたのです。ファーストリテイリングの柳井正会長やソフトバンクの孫正義社長を始め、レイ・クロックに影響を受けた経営者は日本にも多数いるようです。

 私は職業柄、映画を見るときはどうしても登場人物の服装に目が行ってしまいます。今回、この映画を見て再認識したのは「スーツはやはりビジネスマンにとっての戦闘服である」ということです。

 セールスの仕事をしていたレイは、映画を通してずっとスーツを着用しています。どんなに暑い日でも、たとえ売れているときでも売れていないときでも、スーツとネクタイのスタイルを崩しません。

 そしてポケットにはチーフを入れ、カフスリングを締め、腕時計はグリュエンという四角いタイプの商品を肌身離さず付けるなど、小物も大事にしていました。

 そうやって見た目にもこだわり、信用を積み重ねていく部分に、ビジネスマンの精神が感じ取れたのです。

 生き様を体現するファッション

 この映画を見ていて驚いたのは、レイ・クロックはビジネスマンとしてものすごいエネルギーを持っていた人物ですが、かなりの「悪どさ」も兼ね備えた人物であるところです。

 ビジネスを拡大するためには手段を選ばないこともあり、人生全体としてみれば少し寂しさも残ります。これ以上書くとネタバレになるのでやめておきますが、その生き様は彼のファッションにも大きく投影されているのです。

 最後に自社の宣伝をさせていただくと、FSJではレイ・クロックのようなトップビジネスマンにコーディネートすることも可能です。ビジネスマンとして成功したい方、大いなる野心を持っておられる方は、ぜひわれわれにご相談ください。その熱い気持ちに相応しいファッションを提案させていただきます。

 西岡慎也のワンポイントアドバイス

西岡慎也 もし、「スーツさえ着ていれば大丈夫」と思っているなら、その考えは捨ててください。家電製品と同様にスーツにも「型落ち」があります。スーツは時代によって大きく変化する消耗品ですが、価値が変わらずに長く使えるスーツを手にすることは可能です。「自分を高めるツール」として、スーツスタイルを見直してみましょう。

(にしおか・しんや)1979年生まれ。茨城県土浦市出身。21歳で米輸入会社ワイルドウエストジャパンに就職し、約4千人のファンを獲得。2001年、セレクトショップ「WITH PREASURE」を独立開業。従来のアパレルの販売方法ではなく、コンサルティングを中心としたコーディネートの手法を確立する。10年にファッションスタイリストジャパンを設立し、多くの著名人、エグゼクティブの顧客を獲得し、現在に至る。

経済界 電子雑誌版のご購入はこちら!
雑誌の紙面がそのままタブレットやスマートフォンで読める!
電子雑誌版は毎月25日発売です
Amazon Kindleストア
楽天kobo
honto
MAGASTORE
ebookjapan

雑誌「経済界」定期購読のご案内はこちら

経済界ウェブトップへ戻る