今年7月、SBIホールディングスは設立20周年を迎えた。この20年間は、日本のインターネット金融の歴史と重なる。今ではSBIは、インターネット証券で口座数や個人株式委託売買代金等で圧倒的トップとなり、ネット銀行でも首位を独走、保険分野でも存在感を高めている。
この原動力となったのが、「『インターネット革命』と『金融規制緩和』の二大潮流に乗った」(創業者で社長の北尾吉孝氏)ことだ。そしてこれを支えたのが、多種多様な人材だった。
SBIでは国籍、年齢、性別、障がいの有無にかかわらず、人間性を重視して採用している。2006年から新卒採用を開始したが、アジアを中心とした海外人材の新卒採用や、中途採用でもシステム部門などで高い技術力のある外国人スタッフの採用を強化。約6500人の連結社員のうち、海外拠点の社員の割合は26・2%を占める。また女性採用にも積極的で、女性社員比率は33・5%、女性管理職比率は22・3%となっている。
こうした人材を実力主義で登用する一方、将来を担う幹部社員育成のため、グループ内にあるSBI大学院大学へ派遣、これまでに86人がMBAを取得した。
金融業界は「フィンテック革命」と「グローバル化」という、かつてない変化の時代を迎えている。この波を乗り切り、インターネット金融のリーディングカンパニーであり続けるためにも、多種多様な人材の採用と育成は欠かせない。
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