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アジアに特化した通訳・翻訳事業と人材の活用で日本との懸け橋に–ゴーウェル

2020注目企業38

 アジア語専門の通訳・翻訳、アジア語スクール、海外進出・プロモーション、アジア人に特化したグローバル人材紹介・就業支援サービス等を展開するゴーウェル。日本で働く高度人材のリストを多数保有し、地方企業を中心とした就業支援マッチングを行っている。(『経済界』2020年4月号より転載) 

松田秀和氏

ゴーウェル社長 松田秀和(まつだ・ひでかず)

 

 企業の人事採用担当者が選ぶ外国人向け人材会社(アジア部門)で、日本語能力の高い人材が集まる会社第1位に選ばれているゴーウェル(ゼネラルリサーチ調べ.2018年実施)。松田秀和社長は、前職の旅行会社で50カ国以上へ渡航し、プーケットの支店長を経験してタイで起業。東南アジアの急成長を目の当たりにしてきた。帰国後は東南アジアに特化した通訳・翻訳事業で起業した。留学生の増加を受け、18年1月には日本在住のアジア人専門の就業支援サービスも開始している。

 「通訳・翻訳事業に加え、この就業支援サービスが急成長しており、次なる柱になってきています」と松田氏は相好を崩す。

 同社に登録している外国人は、東南アジアおよび東アジア出身者が95%以上。日本語能力が高く(日本語能力試験N1、N2)、20~34歳の若手層が79%を占め、首都圏在住者が77%だが、希望勤務地は日本全国。日本在住歴は最低2年以上で、日本好きで日本の文化をよく理解しているのが特徴。現在、登録者数は4800人で、日々増加中だ。

 「就業支援サービスを始めて2年で内定者は約350人。毎月20~30人ほど内定しています。国別ではベトナム人材が急増しています。1人ずつ希望に合う人材を紹介するプランのほか、1社限定で複数の人材を紹介する1社限定面接会プランが好評です。地銀との共催で講演を各地で行った結果、全国から問い合わせが殺到しているため、今年からは5~10社を対象に、100~200人の就労希望者を集めたプランも行っていきます。また、これまで対象としてきた技術・人文知識・国際業務の在留資格者への就労支援に加え、特定技能1号の方を対象とした登録支援機関の認定を取得するので、こちらにも取り組んでいきます」

 同社には外国人スタッフが40人以上在籍し、多言語の対応力が高い。アジア関連サポート実績は6千社以上で、国内アジア人への知名度が高い。豊富な外国人就職実績による口コミも加わり、外国人の就労支援人材会社ではトップクラスの実績を誇る。「日本とアジアをつないで人々を幸せにする」という思いで今後も突き進む松田氏だ。

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会社概要
設立 2007年12月
資本金 2,000万円
所在地 東京都中央区
従業員数 62人
事業内容 アジア語通訳翻訳事業、アジア語スクール事業、
アジア語プロモーション事業、グローバル人財事業
https://gowell-japan.com/
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